ひねくれ君
■危険な自己肯定
あなたはどうやって自己を肯定しているか。
自己肯定は結構大事。
だけど少し間違えると危険性が伴う。
その一つが、自分は真面目と思うこと。
真面目というのは世間的にはすごく評価される。
だけどスポーツの世界では通用しない。
過去にインスタグラムで
「超真面目な子って実は危ない」という投稿をした。
それを今回は深く話していきたいと思う。
■スポーツはルールがあるようでない
サッカーのルールでは肩で相手と
ぶつかるのは良いとされている。
いわゆるショルダーチャージ。
しかし、背中で押したり、手で押したり、
引っ張ったり、掴んだり…
このような行為はファールになる。
だからといってその通りにきちんとルールを守って
サッカーをしていては通用しなくなる。
あくまでもファールと判断するのは審判。
審判の見えないところでファールしても
ファールではない。
試験中にカンニングしても試験官に見つからなければ
カンニングではない。
これをレベルが上がるにつれて
平気で相手はやってくる。
例えば、
シュートのときに相手に当たるとわかっていても、
その当たることでコースが変わって入るというのを
計算してシュートをうってきたり、
ペナルティ内でわざと守備の選手の手を狙って
PKを狙ってきたり、
相手の足に引っかかっる前提で
ドリブルをしてフリーキックを獲得したり、
審判の見えない位置で相手の服を引っ張って
身動きを取れないようにしたり、
ゴールでマークを外すために
ボールが来る瞬間に相手を腕で押したり…
挙げていくとキリがないが
こういう駆け引きは無限にある。
ルールを超えた勝負をする必要がある。
■ズルは嫌だ?
あなたはこれを聞いてどう思ったか。
ルールを守らないなんてズルだ!
こんなのスポーツマンシップじゃないと
思ったのならその考え方は否定はしないが
確実にスポーツ選手に向いていない。
そう簡単なもんじゃない。
スポーツ選手の多くはどうやったら
ルールを超えた中でプレーができるか
常に考えている。
ひねくれた人が成功する世界。
この事実を否定しようとしても
本当にそうだからどうしようもない。
人生をかけて生きるためにサッカーを
している選手がいる以上、どうしようもできない。
ズルという言葉にすごく拒絶反応が
起こるのなら、ズルの定義を変えていく必要がある。
ズルを肯定できるようにしていく必要がある。
■ぼくもそうだった
でも大丈夫。
今が超真面目でも問題ない。
なぜならぼくがそうだったから。
ぼくもいろんなことに忠実に取り組む
選手だった。
でもレベルの高い環境に身を置いて
このままでは確実に通用しないことを痛感した。
このままではプロになれないと確信した。
だから自分の真面目さを
ひねくれた選手になるために利用した。
真面目な選手の利点は
コツコツと継続して取り組めること。
それを狭い真面目な世界で生きるのではなく、
ひねくれた世界で真面目に生きることが
一番成功に近づける。
真面目さを肯定していた自分を捨てて、
肯定せずに否定して行動に真面目さを利用した。
成長するためには何かを捨てないといけないこともある。
■居心地の良いところにいてはいけない
真面目な人にって
ひねくれた世界に踏み入れることは
すごく自分を否定した感覚に陥る。
しかし、その気持ち悪さから
逃げていつまでたっても真面目な世界にいては
成長のひもが切れる。
真面目の世界で「真面目だね」って
良い評価ばかりを受けていても
いつまでたっても成長はしない。
ひねくれた世界で真面目に生きる。
自分の居心地の悪い場所で工夫しながら
生きる。
そうすれば自分の価値観なども開け、
今までの自分を大きく超えることができる。
■サッカー選手を目指さなければいい
それでも嫌だという人は大丈夫。
サッカー選手を目指さなければいい。
サッカーをする意味はサッカー選手になるという
ことだけではない。
この記事はサッカー選手を本気で目指している人
に向けての内容だ。
だからこそサッカー選手を本気で目指しているのなら
本気でこのことに向き合ってほしい。
逆にぼくはひねくれているなと感じるのなら
真面目の世界に飛び込んでほしい。
毎日コツコツとやる重要性を感じてほしい。
真面目の世界とひねくれた世界を
行き来することが成功の近道。
常に自分は今居心地がよくなっていないか
確認しながら生活してほしい。
工夫に工夫を凝らしてほしい。
今回も読んでいただきありがとうございました!
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