会話を哲学するを読んだ感想

私はどうやら建前がよくわかってない。





フィクション作品中の会話について、考えている本。

現実世界のわたしは、建前とかがちょっとわからない。ので、ダイレクトな表現を好む。

誤解によるトラブルは減る。
だけど、粋だとか、オシャレさはない。
それってなんか、味がないというか機械的なんじゃないかって。わかりやすいけど、それだけのコミュニケーションってどうなんだ?と思ってきた。

フィクションではないし、現実では本当のところ、相手がどう思っているかなんてわからない。
違うことをしたときに、どちらかというと間違いを正されることのほうが少ないのではないか。こうして答え合わせできないまま、勘違いを産み、それはやがて溝になり…


機械的なふるまいは、誤解が生まれにくいので、そういったトラブルが少ない。だけど味がない。
含みのある表現は、人間的なのだろう。意味のわからなさとか、想像力とか、余白。想像する余地。

すべてを機械的にするのではなく、状況によって使い分けることが、人間らしさ、粋な、面白い人生になるのかもなと思った。

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