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第一回 最近の中国上海の物価について

最近一週間ほど久しぶりに上海に滞在したので、数回に分けて中国の現状について、庶民生活視点で簡単にまとめてみる。第一回目の今回は中国特に上海の物価について。

不景気が言われている中国だが、物価は依然上昇していると感じる。例えば、上海でもおしゃれスポットで有名な安福路でクレープ、カフェラテを頼むと150元(現在のレートで3,200円)ほどする。同じように新天地で小エビの入った麺を頼むと380元(現在のレートで8,228円)と、驚くような高さだった。カフェでも、基本的にコーヒーは20元台後半から30元台前半のお店が多く、総じて外食の値段はどんどん上昇しており、どのお店も強気の値段設定となっていると感じた。

エビ麺380元の新天地
食パン60限の新天地


安福路


対円為替レートでみると価格インパクトは大きいが、現地の人からしても最近は色々なモノの値段が顕著に上昇していると感じているようで、不景気で給料も上がらない時代にモノの値段が上がるのは腹立たしいとは知り合いの中国人の言葉である。日本は物価が上昇し始めているが、曲りなりにも給与も上がり始めているのでまだ幸せというところかもしれない。

ただ、これは安福路や新天地といった上海の中でも最も物価が高いエリアでの値段であり、筆者が住むような郊外であればそこまで値段は高くない。チャーハンも12元(現在のレートで259円)で食べられる。同じ都市の中でも上海は中心部と郊外の価格差が大きい街だと言える。

郊外はそれでもまだ安い

また、これは日本と同様の傾向だがいわゆるステルス値上げも増えた印象だった。価格は変わっていないのだが明らかに量が減っているお菓子や調味料、飲料、食品も多数みかけた。

中国は景気が悪化しデフレの波が押し寄せるという報道がよくされるが今回滞在している中では、そのような空気はあまりなく、食品や飲食に関しては依然物価の上昇が目立っいたので、デフレが起きるとしてもまだもう少し先のことなのかもしれない。


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