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勝てる野球の統計学 セイバーメトリクス
(初出:旧ブログ2015/11/29)
そこまで厚みも無いのでちゃっちゃっと読めるかなと思ったら意外と読破までに時間がかかった。「岩波科学ライブラリー」というシリーズの一冊で、どちらかというと野球の本というより科学の本という見地でセイバーメトリクスが語られている。
セイバーはあくまで数学上の見方の1つであって野球の全てを数字には表せない。とはいえ「数字だからこそ表せる」貢献度もあるわけで、例えば2013シーズンWARで浅村栄斗が田中将大を上回ってるなんて本書で初めて知った。数字で隠れた良い選手を発掘するセイバー指標の本領発揮という感じだ。セイバーの難しい所はまず計算式の複雑さ、そしてポンと「この選手のOPS+は・・・」と数値を出されてもまだ馴染みの無いぶん相場がわかりにくい。しかしここまで数字で細かに示せるスポーツは世界広しといえども野球くらいだろう。ある意味こうやって「数学と格闘できる」のは野球好きの特権かも知れない。
あとがきの「野村克也のID野球はセイバーなのか」という分析もとても面白かった。セイバーを勉強するのであれば統計学の基礎を学ぶことをおすすめしますともあとがきに書いてあったけどこれを機会に勉強しようかなあ。・・・・・・・・ワシ凄い数字・数学音痴だけど。
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