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次の野球

(初出:旧ブログ2016/01/11)

 本書はもともと2014年1月に横浜DeNAベイスターズの職員、選手のためだけに、300部という少部数で制作され、配られた本です。
 既存の「野球」という枠組みを超え、「次の野球」という新たなステージへ向かうためのアイデアを全職員、全選手で出し合い、集まった600を超えるアイデアから厳選し、まとめられたものです。
(P.4より)

 こういうあたりにチーム柄が出てるというか、とりあえず出来ることはなんでもやってやろうという、DeNAらしいさを感じる。
 
 かつて鉄拳という芸人がスケッチブック片手に「こんな○○はイヤだ」というネタをしていたけれどこの本はその反対。

 ☆003 野球を観ながら足湯 女性 マーケティンググループ(P.14より)

 というような「こんなベイスターズ(野球)があれば面白いのに」というアイデアが143個。ギャグマンガのような突飛なアイデアもあるが、中には似たような物が実現されたものもある。ビジネスの企画のヒント本として読んでも、カネシゲタケシ先生の『プロ野球大喜利』のようなギャグ本としても面白く読める一冊。

 巻末には当時の中畑清監督と糸井重里の対談を収録されているが、これを読んでいると新監督がラミレスというのはとてもDeNAにフィットしてるんじゃないかと思う。「横浜DeNAベイスターズ」という単位で考えれば楽天よりも”若い”チーム。それも”親”会社がゲームの会社という”現代っ子”なチームだ。そう考えると「知将」や「闘将」というタイプよりも、「優しいパパ」という雰囲気のラミちゃん監督はとても良い人選ではないだろうか。

#野球 #本

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