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Jリーグの『珍プレー・好プレー』の可能性を考える

1日、フジテレビで『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2019 にわかファン大歓迎!1年に一度だジャッカルSP』が放送された。もはやストーブリーグの風物詩と言って良いだろう。今年の珍プレーから、“古典芸能”の領域に達しつつある、「宇野勝ヘディング事件」まで放送された。正直なところ毎年見てるので「またコレか…」と思うシーンも無くもないのだが、やはり何も考えずに楽しめる楽しい番組である。

一方でJリーグはある時を境に『珍・好』は放送されていない。昔は「浦和喜びすぎ失点」とか、「南雄太オウンスロー」とかが放送されてた記憶があるのだが、近年は全く見ない。ネット上では◯淵さんがやめにした、なんて意見も見たが、真偽のほどは定かではない。とにもかくにも、最近放送されていないのはもったいないことだと思う。前述の中居正広の番組のタイトルが「にわかファン大歓迎」とあるが、ライトなファン、そもそもルールを知らないファンや、子供のファンが楽しめるのが『珍・好』の魅力だ。そうした層を獲得するチャンスを逃しているのではないだろうか。

さらにサッカーという世界中で愛されているスポーツであることを考えれば、世界に売り込むチャンスかもしれない。ストイコビッチが名古屋監督時代に見せた、タッチラインを割ったボールを直接ゴールしてしまったシーンの動画はyoutubeにアップされ、旧ユーゴスラビア圏を中心に世界中からコメントが来ていた。『FOOT BRAIN』で知ったが、札幌のチャナティップ人気もあり、東南アジアでもJリーグ人気が高まっているという。そこに、言葉が通じなくても楽しめる『珍・好』というコンテンツがあっても良いと思うが、どうだろうか。

『珍・好』からスターが生まれることもある。例えばクロマティに殴られた中日の宮下昌己だ。通算5年9勝と決して華やかなキャリアではない宮下を我々が知っているのは、間違いなくクロマティとの一件があるからだし、宮下も引退後自らの名刺にそのシーンを印刷し、“あの”宮下としてビジネスの世界で大いに役立てたという逸話は有名だ。下のカテゴリの、あまり知名度のない選手が一躍『珍・好』で知名度をゲットしたら、またJリーグも活気づくと思う。DAZNがハイライトを作る要領で試しに製作してみてはどうだろう。

そしてもし「みのもんた風」のナレーションを入れるなら…近藤岳登が適役かな?

#サッカー #Jリーグ #珍プレー #好プレー

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