超無駄な練習・超無意味な勉強からの脱却

散歩がてらソフト部と草野球のノックを見ていた。

現役時代とは比べ物にならないほどの気付きがある。

以下の気付きを改めて自分自身に告ぐ。

1番の気付きは、上手い人、下手な人が一瞬で分かるのはもちろん、

その差が一生埋まらない練習を延々とやっているということ。

そして、「ラスト全員ノーエラーで締めよう!」とプレッシャーがかかった瞬間に、それまで軽快なラフプレーでなんとなくやっていた人が突如エラーしかしなくなる。

下手な人のところで個人ノックになる。

それに対して、まわりが「おい!?おい!?ありえねーぞ!ちゃんとやれ!」とさらに追い討ちをかけ、本人の頭の中はもう真っ白で、「気合」「根性」「メンタル」に意識を傾注させる。

なぜできていたかを積み重ねていないから、できなくなった瞬間に戻る場所・原点がなく、「メンタル」にその答えをなすりつける。

スポーツに限らず、仕事も勉強もこんなの日常茶飯事。

こんなノック繰り返して、上手くなるわけない。ただ疲れさせる100本ノックも然り。ただ馬鹿みたいに繰り返しても、成功の再現性は降りてこないから。下手なの繰り返してるだけだから。それ頑張ってるって言わないから!

私が万年補欠、ベンチウォーマーだった理由がそこにある。

下手な人は下手なんだよ。だいたい近いレベルのライバル同士だから、まわりも別に深入りしないしフォローなんてしないから。

で、その現状が客観的に理解できてないんだよ。

グランドの中にいるとダメ。鍵は、グランドから離れること。外から見つめること。見る練習。

長くなりましたが、

解決策はたくさんあるけど、まずは2つ。

①ノックの動画を撮ってもらい、視ること。
②動画データに基づき、上手い人と自分の違いを、チーム内で対話すること。ノートに書き、声に出して自分の耳で聴いて、次の練習で試すこと。定量的な数値目標や具体的なポイントに落とし込めたらベスト。例として、捕ってからファーストミットに届くまで何秒の差か?右の軸足は崩れていないか?など。※動画データ(客観的事実)に基づくこと。

で、①②を繰り返す。そして、いつまでにそれをクリアするか?期限を設けよう。

ノックの時に、周りの選手は、客観的に技術的に具体的に声を掛けてあげましょう。その方が頭使うし、自分のためにもなる。

動画データをチーム内で親御さん含めて共有し指摘し合えばシナジー効果。また、強豪チームのそれと比較検証したら、必ず勝てる。

下手な人ってどこかで、他人のせい?指導者のせい?ノッカーのせい?プレッシャーかけてくる人のせい?ライバルのせい?怪我のせい?イップスのせい?遺伝のせい?親のせい?グローブやスパイクのせい?天気、グランドのせい?調子のせい?過去のせい?などの外部環境のせいにして、自分が見えてない気がするんだよなあ。

で、エラーしたら「誰も教えてくれないから」、成功しても「今日は調子いいかも!」に着地して、思考停止。そのわりに頑固で、悪い意味で「気合で頑張る」んだよなあ。簡単に言うと、根っこの部分で、自分で責任を取る覚悟がないし、自分の人生を他人に任せている。

それも個人の問題だけではなく、組織の構造的な問題だから、下手な人のせいだけではない。

だから、下手な人を感情的に責めてはいけない。嫌ってもいけない。責めたり嫌っても面白くないし楽しくないからね。職場でも同じ。

上手い人は、自分を良い点も改善点も認めてる。自分の変化にフォーカスを当てている。

皆さんはどう思いますか???

※草野球にそれは求めないけどね。

※上手い下手だけを切り取り論じました。上手い下手関係なく礼儀と感謝の心は大前提。

※「気合根性24時間働けますか?」を肯定したいし、私はそれを120%重視してきました。が、桑田真澄氏曰く、「針に糸を通すときに気合入れて大声で叫ばない」