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まずは私からごきげんさんで笑っていよう!

現代美術… って、解釈が難しいですよね。
とても居心地の良い空間になっていたり、ぞわぞわしたり、怖かったり…。
それでも解釈ふっ飛ばして、
肌感覚で観られる現代美術が私、大好きなんです。

その場を感じたその感覚で過ごしても良き!かとは思うのですが、その作家さんの思いもまた知りたくなってしまう。そして、その思いを知った後の感覚もまた好きだなぁ~と思うのです。

先週末のホニャララLive、今回のゲストは現代美術作家の栗原隆さん。

#ホニャララLIVE 037 【境界線そして元気炉】現代美術作家 #栗林隆


今回お話下さった作品は、富山県の入善という場所にある作品です。
外観は原子炉の形ですが、原子炉の中はサウナというこの作品。
作品の中は、原子炉らしく…サウナらしく…見上げると筒になっている部分があり、その筒の部分には鏡が施され、キラキラとしたその鏡の奥には水中から見上げた福島の空(写真)が見えるそうです。(栗林さんは、この10年原発の問題を追いかけていました。)

栗林さんご本人もおっしゃられていましたが、「外から見ている姿と入った時の感じ方は全く違う」作品。
福島の原子炉の姿から想像される私たちの想像。実際に作品として体感してみる薬草のあるサウナの中に入って感じる心地よさ。
これは、同時にその原発のある地域の人々の姿でもあるようです。
原発があるからこその恐怖。原発があってもそこにある笑顔。
同時にある世界。

どのLIVEの時にも感じる障害のある人の世界とこのQUANTAのコンセプト「目に見えないほどのエネルギーに目を向けて世界を捉え直し、現代における人間らしさを探求する」こととのつながり…。今回のLIVEで言えば、「外から見ている姿と入った時の感じ方は全く違う」作品という言葉。そのままそっくりと障害のある人たちにも重なりました。

そして、その重なりは美術展を開催するストーリーにも…

美術と言えば「絵画」。そんな常識的な考えで、「絵を置いて欲しい」と言われる事もあるそうなのですが…。今回の作品は「サウナ」。
そんな中でも「それでもあなたが必要だ」としぶとく追いかけてくれる人がいる。援助してくれる人がいる。
昨年、ホニャララLIVEでお話下さったたちばなさんのお話を思い出し、そしてまた障害のある人の世界にも重なりました。

作品を作る人、作品を作る事を援助する人。
常識的な行動から少し外れた障害のある人、その障害のある人の生活を援助する人。
同時に同じ空間を作り出している。
△同士の人たちが、大きな△から飛び出した、互いに心地よいを作り出す〇の世界。

私とあなたは違うという事…。
だからこそ生み出せる世界。
違ってもいいという事。
抗いようもなくそこに問題があるという事…。
濛々のサウナの霧の中で見上げた空に何を思うのか…
自分とは違う道を逆走する誰かの理由(思い)に触れた時に何を思うのか…

だからひとりひとりが「心のにわを育てていく」。
私自身がまぁるくいられるように…。

まずは、私からごきげんさんに(笑)笑っていよう!

Twitterの爆盛り上がりでもわかるこのLIVE!
私もこの短期間で何度も視聴(笑)
いつもステキな配信をして下さるQuantaのみなさまに感謝です!

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