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8/1 レゾンデートル

平成最後の夏に 私は何を残せるだろう
今年最後の夏に 私は何を伝えられるだろう

蝉は泣き叫ぶ あと少しの命だよと
扇風機は回り続ける 息もせずただひたすらに
小学生は遊びに 中学生は部活をしに
それぞれの夏を この季節を
その身体で感じ 触れて 一生忘れないために

コンクリートからの熱気と 刺すような日差し
露出された肩と サンダルたち
バス待つ時間も暑すぎて
コンビニ入って思わず買ってしまうアイス
「夏だから、仕方ないさ」
そんな理由を並べて 今日も生きてるこの身体

この存在が暑さに溶けてしまわぬように
今日もここに生きた証を記そう
なぜここにいるのか どうして私は私なのか
解決できないまま ひぐらしの声が聞こえてくる

夏は一瞬で終わるから せめて悔いだけは残さないで