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手をつなごうよ

僕が君に恋をした理由は
黒くて長い髪や大きくて輝いている目よりも
きっと君のすべてが僕の心にはまったんだ

親のいない僕のためにいつも作ってくれる
手作り弁当
いらないよって言いながら受け取る
ほんとは嬉しかった

君はいつも仕事をため込んだ
居酒屋で飲みかわすときは僕の話ばかり聞く
「楽しいよ」って君は言うだけ
その裏なんて読み取れるわけない、そうだろ?

ビルの上から飛び降りた
君の心の重さはどこへいく?
何もしてやれなかった
僕の罪の重さはのっかったまま
苦しい寂しいいたいつらい
そんな感情まで僕に吐き出してほしかった
そして最後に笑ってほしかった
それだけ、それだけさ

僕が君に恋した理由は
頑張り屋さん、いつも笑顔、それよりも
君のすべてが僕の心を揺らしたんだ

学生のころから変わらない君の悪い癖
無意識に笑ってる
ホントの気持ちはすべて闇の中に葬って
ウソだけを残した

君はいつも抱きしめてくれた
激しいキスなどできずに手をつなぐだけ
「それでもいいよ」とほほえむ
その裏なんて読み取れるわけない、そうだろ…?

ダイヤモンドが輝く薬指の
君の指輪の重さはどこへいく?
気付けなかったただそれだけ
僕の心を激しく傷つける
嬉しい楽しいよろこびおどろき
そんな感情まで僕に吐き出してほしかった
そして最後に手をつなごうよ
それだけ、それだけさ

「君の気持ちがわかるよ」なんてどの口が言えるんだろう
震えていたのか
最後の気持ちを推し量ろうなんて
ごめんな、ありがとう
それだけ、それだけさ