見出し画像

【エッセイ】スポーツマン ≠ 体育会系

暴力沙汰で無期限出場停止処分となっていたプロ野球選手。電撃的にチームを移籍し、それに伴い処分も10日間で解除になった事が世間をざわつかせています。どうやら、無期限出場停止処分というものが10日で解除されるというのは、前例にはない早さだそうで。

彼は、強い者には弱く、弱い者に強いという体育会系感が悪い方に出てしまいました。あとは、もうさんざん言われている事なのでここで述べるのはやめておきます。

ただ、電撃移籍、処分解除、そして移籍先球団での会見では髪の毛を茶色から黒に染め謝罪、医療従事者に200万円寄付、試合に出場というこの一連の流れが、この選手の印象をより悪い方に変えてしまったような気がするんです。

今までお山の大将だった乱暴者が、強豪チームに謎の電撃移籍。そしてイイ子ちゃんを一生懸命演じる「節操のない選手」と言う風にも見えるのではないでしょうか。そういう点で、なんか下手くそなやり方だったなぁと感じてしまいました。

この移籍・処分解除のやり方って、誰が得するんでしょう。もちろん、この選手も実力のある方だそうなので、移籍先チームの戦力として活躍してくれるでしょうけれども、チームが強くなったところで、不誠実な印象を与えるようなやり方だっただけに、評価がぐんっと高くなるわけでもないでしょう。まぁただの乱暴者より、問題を起こして少しおとなしくなった人間の方が、組織としては扱いやすいというメリットはあるかもしれませんが・・・・・・。移籍先球団でも、もう少しだけ謹慎期間を設けたほうが、世間の風当たりは強くなかったかもしれませんね。


スポーツマンってどんな印象でしょう?

爽やか、男らしい、実直、カッコいい、さっぱりした性格・・・・・・

10代の学生時代、こんな感じで好印象を持たれていたかもしれません。でも残念ながら、スポーツマンと体育会系男子は、似て非なるもの。「ルールに違反していないから」と不誠実なやり方をして、楽をしたり、保身に走る体育会系男子はゴロゴロいます。これは、スポーツの世界だけではなく、会社などの一般社会でもそう。この体育会系というやつで育った男子がたくさん溢れています。

弱者への暴力や圧力、保身、不誠実さ。露骨に男社会の薄暗い部分を露呈した移籍騒動だったような気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?