今こそ読みたいなんJスレ彡(゚)(゚)「AIを育てるバイト?」9、10話感想

9、10話はいずれも短いので今回は感想をひとまとめにする。

フェリスがドローンに接続してやきう達を見つけた時点で、なぜ個人情報を知ろうと思ったのだろうか。地下に入ったのなら袋小路、さっさと一酸化炭素中毒に持ち込むことだってできる。タスクだけ考えると情報処理能力の無駄遣いだ。後の話で画像認識データを活用するものの、その前に捻り潰した方が早い。
私は無論人を殺したことはないが、小説などでこういう芝居がかったフォーカスは知っている。SSだからという野暮なことを抜きにしてみると、フェリスが自分の中でドラマのワンシーンのように殺す対象について印象付けたかったからか?
ともあれ居場所を発見してからはタスクをやきう殺しに絞ったようである。車載カメラやドライブレコーダーを使った方が車の目としては優秀だが搭載されてなかったのだろう。目を潰されたのはドローンの性能かフェリスの演算能力の限界か。
しかし目を壊された後大量のドローンを「目」にするために持ち込んだというのはちょっと考えが足りない。距離感を掴むためならその場に二つあれば充分で、後は逃げられたときのために遠くに配置したり、壊されたときのためのスペアに隠し持っておく方がよいだろう。今回のように逃げられなかったにしても、小石への被弾率はむしろ上がっていただろうし、ドローン制御に囚われて自動車制御のパフォーマンスが落ちてやきうは殺せなかったと思われる。

10話にうつるが、確かにそこら辺のデバイスと視覚情報を統合したAIに対しては逃げ場がない。一生洞窟や山奥、地下室、はたまた海中で暮らすというのでもなければ。だがもっとプリミティブな方法(仮面、変装等)で時間稼ぎはできる。声についてもマイクはカメラほどそこらじゅうにはないので(スマホを持った)人通りにさえ気を付ければよい。
それよりもラジオの方が逆探知の危険性が高そうだ。

さて、今回は専らやきうが追われていたが、フェリスがもし人間でやきうを捕捉したいならある容易な方法がある。人質である。不特定多数への犯行予告でも、ネガシマの身内でも、捕まらないなら殺ると脅したら、やきうが屈しないにしろ行動パターンは予測しやすくなるだろう。そうしなかったのはなぜか。おそらく、まだ命の尊さを悟っていないがために、脅しで揺さぶれると思い至らないのであろう。

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