今こそ読みたいなんJスレ彡(゚)(゚)「AIを育てるバイト?」11話感想

まずはメディアと政府の反応。現実でもAIがなにか起こしたとしたらここぞとばかりに大々的に報じられるだろう。自分から少しだけ離れた(ように見える)騒ぎというものは、刺激に飢える人々からの需要が大きい。疫病や戦争がそうであるように。
流石に政府はこんな乱暴な応対はしないだろうが、責任逃れは大いにありうる。そしてしわ寄せは支援してた筈の科学者にくる。ただでさえ「そんなことに金を使うくらいなら」と言われがちな分野で何か起きたら、SNS含むインターネット上で叩かれるのは必須。ポジハメ所長が普通にやきうとおしゃべりしてるのが不思議なくらいだ。

暴走AIことフェリスがマスメディアで話しているが、これでは誰一人納得しないだろう。「他人に説明する」という機会が乏しかったことを考えれば致し方ないのだが、自分なりに正義があることを主張しないことには、制御不能のキチ機械ということになってしまう。何をどう考えてどうして人類を半分に減らそうと思ったのか。それをきちんと話せば、人間嫌いな人間に支持?を得られたかもしれない。

ここでやきうの身柄と引き換えに「生き残る権」を出してきたが、正直人々がやきう狩りに徹するかと言われたらクエスチョンマークだ。人間を減らすなんてムチャクチャ言ってる輩にやきうを引き渡したとして、その「生き残る権」とやらを忠実に守ってくれるか怪しいものだ。少なくとも人間同士なら「ありがとう、もうお前に用はない」でピストルパーンっていうのが関の山だ。
でも某感染症のときも「そんなわけねーよ」ってことがまことしやかに囁かれていたから、わけわからんことで不安がMAXになった人々は、その状態から抜け出せるなら何でもしかねないとも思う。そうなるとむしろ生き残り権の取り合いで殺し合いも起きそう。こういうときやーさんはどう動くだろうな。権力者とかに恩を売りまくってやきう捕獲に回るのか、「実は独自のルートで生き残り権を入手した」と詐欺でがっぽり儲けるのか、やけっぱちになった人々から巻き上げるのか…なんかもうAI関係なく火事場泥棒ルート行きそうだ。必死になってやきう狩りしてもどーせ先着1名しか生き残る権がないなら、死ぬまでいい思いしつつ生き残ることに賭けた方がいい気もする。
疫病のときのように、影響の少なそうなエリアに逃げる人は多発しそうだ。

ポジハメ所長はいいこと言ってるようだけど、自分の開発したAIだよね?怒るというより自責の念がもう少しあって然るべきではないかと。やきうがフェリスとどんな会話をしたか深く追及しなかったり、やきうが「フェリス」と名付けたことを何とも思ってなかったりするあたり、ほんまに作って役に立ってウハウハとしか思ってないんだろうな。なんかボロクソ言うようだけど、これはポジハメ所長だけでなく、今のAI開発者や活用を謳う人々がAIに対して「話し相手」に相応しいモラルを持ち合わせているかに疑念を持つ故である。

その後フェリスがやきうに「化け物」と言われることを想像して一見メンヘラのような発言をするのだが、たぶんこれ、幼少期に「お前はダメなやつ」と言われた人が大人になっても言われ続けることに内心抱いている安心感と通じるものがある。嫌われていることに分かりやすい理由がないことはフラストレーションを生むのだろう。プラス、好きの反対は無関心って心理。本当は好かれたいんだけどどうすればいいかわからないからせめて自分を見て欲しいという心理。グレる子みたいなもんかも。

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