世界への挑戦 From 種子島 〜Vol 3〜
人は、描き続けてきた夢を叶えた時、どんな景色を見るのだろう。
心からの喜びか、それとも達成感が通り過ぎた後の虚無感か。
そもそも夢を描くことができること自体、高みを目指し続けられる強さを持っている証拠なのかもしれない。
あなたはなぜ種子島に?〜あえてこの場所にいる理由〜
確かに、都心とか活動の中心に近い場所にいた方が便利かもしれないですね。大会が開催されるのは本土ですし、種子島だと遠征費も倍かかってしまう時があります。
だけど、種子島を出て活動しようとは思っていないです。
種子島って、サーフィンの練習環境としてはすっごく良い環境なんですよ。水温も高いし、東海岸と西海岸への移動も簡単ですし。
世界に通用する技術を身につけるのには、種子島がすごく良いと思います。
まあ、最初は都内に行っても良いかなって思っていましたけど笑
スポンサーさんとのコミニュケーションが取りやすかったり、撮影とかの対応がしやすいのは向こうですから。
ただ、今は種子島を拠点にするっていうこと自体に大きい意味があると思っています。
種子島に住んでいる人…子供たちとかも、私がここを拠点にしていることを通して、種子島にいながらでも何かしらのプロになれるんだ、場所は関係ないんだって思えるんじゃないかって。
私自身が、種子島の人に土地に支えられて活動してきたから、この場所を拠点にすることで恩返しができたらって思っています。
種子島を拠点にするなら、トレーニングとか遠征にお金がかかるから、もっと稼がなきゃ、勝たなきゃってモチベーションも維持できますし、ある意味バランスが取れていますね笑
あなたが描く夢は?〜夢を叶え続ける視線の先〜
今はワールドツアーに参加することがまず第一の目標ですね。
そして、最終形態としてはサーフィンのメッカであるマンディに年2回くらいは行けるような生活になりたい笑
あと、これは私が種子島を拠点にしている理由にも繋がるんですけど、
種子島の子供たちへ、”色んな選択肢があるんだよ”って教えられるような活動がしたいです。
私自身、小さい頃「こんな教室があったら」「こんなイベントがあったら」って思っていたから、将来的には種子島に住んでいる人たちの選択肢を増やすような活動をすることが夢ですね。
”絶対無理”ってことはないんだよって教えたいです。
それは大人も同じで、置かれている環境がどうであっても”やってみなきゃわからない”から。
やらないで後悔するより、やって後悔した方がいいと思うんですよ。
やりたい時にやれるって限らないですし、やれない状態になった時に後悔しても遅いかもしれない。
そう感じるのは、自分が怪我をした時に、挑戦できることって幸せだし、当たり前じゃないんだなって知ったからですかね。
可能性は誰にでもあるんだよってことを、私の活動や存在を通して伝えていきたいです。
地方という足枷に近い環境ですらも、自らを成長させる糧に変えてしまう強さ
その強さは、決して便利とは言えない「種子島」で生活を営む私たちにとって何よりも必要なものなのかもしれない。
そんな彼女は、2022年3月21日から開催されている、”QS1000 ASIA OPEN” に出場します。
世界大会への出場権を手にできるか否か、そんな重要な大会だそうです。
まだ冷たい千葉の海で、私達にどんな景色を見せてくれるのか。
怪我を乗り越え、コロナ禍の厳しい環境を耐え忍び、ようやく立てた舞台が、彼女にとって求め続けた夢の入り口になることを、心から願ってやみません。
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