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森に光と、水を求めて

兜明神岳 サムネjpg 2

東北にもうだるような暑さがやって来ました。夏です。
日に日に温度は上がり、30度を超えそうな日々。
海ではしゃぐほどの元気も出ないし、こんな日は雄大な山の麓の森でゆっくりしましょう。

JR宮古駅から車で西へ約1時間。

区界高原ウォーキングセンターを訪れました。

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ログハウス調の建物が素敵で、中にはシャワーなども完備されています。
広い駐車場やキャンプサイトもあるので一泊も可能。(施設内での宿泊はできません)

この日も平日の午前中から、10台ほど車が停まっていました。

ウォーキングセンターの写真を撮った場所から、クルッと後ろを振り返るとそこはもう森。林と森の違いはあんまり分かりませんがこれは確実に森です。

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白樺の間から差し込む光は、7月とは思えないほどやわらかく、肌を撫でるようにして地面へ落ちていきます。

今回の目的は、夏の暑さを忘れるために宮古市内を流れる二級河川
「閉伊川」の水源地を探しにいきます。

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ガイドの方に聞いたところ、閉伊川の水源までは小一時間とのこと。
マイナスイオンを浴びながら進んでいきます。

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鬱蒼と生い茂る森に向けていた目を、ふと下にやるとラショウモンカズラが咲いていました。初めて山の中で覚えた草花の名前なので個人的には印象深い植物です。紫の花弁は今にも落ちそうな不恰好さで、四角形の茎についています。

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亜高山植物を見ながら、上流を目指します。

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長靴を履いて水を弾きながら登っていくと、熊にかじられた痕跡のあるワイルドな看板が……。小高い沢の頂上にすっぽりハマるようにこの看板は立っていました。

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大きく長い閉伊川の源流は意外なまでに小さいものでした。
両手でひと掬いしたら、たちまち無くなってしまいそうな水が、周囲の岩や草木の合間を縫うように、こんこんと湧いてきています。

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横にある細い抜け道を辿って少し下ると、水源から勢いを増した水が、水道管を伝って流れ出ていました。

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森を抜けた先の兜明神岳の頂上

森を抜けちょっぴりスリリングな岩場を越えると、兜明神岳の頂上に差し掛かります。
見渡せば頭上には青い空、雲以外に遮るものがなく、遠方にそびえる早池峰山の稜線まで見えてきます。山の頂上で吸う空気は格段に美味しく感じます。

ウォーキングセンターからここまで、1時間半ほど。下山も30分ほどでできてしまいます。山登り、森歩きの初心者でも簡単に楽しめて、盛岡からも1時間、首都圏から3時間でデジタルデトックスと避暑地に。
暑い外気は忘れて、宮古の森でちょっと息抜き。

なんでもない休日がちょっと特別な休日になる予感がしてきます!


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文章書いて、写真撮る人

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 笹原爽志(ささはらそうし)  2001年1月21日生まれ AB型 178cm
岩手県宮古市出身。高校在学中から地元のNPO法人みやっこベースを通じてドイツ・ベルリンやU.C.Berkeleyなどで、まちづくりを学ぶ。高校卒業後は宮城県仙台市を拠点にNPO法人や鮮魚店の企画広報の仕事を担当。令和3年4月1日よりUターンして宮古市地域おこし協力隊に着任。


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