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【佐良浜でよく使われる方言3選】 宮古島の方言その6

 みなさんこんばんは。前回までは【佐良浜特集】の記事を執筆し、佐良浜の歴史や文化、漁師の生活についてご紹介いたしました!
 Facebookでは、

海風を感じた様に思えました。

フェリーで渡るのが好きでした♡

素晴らしい景色ですね。

などたくさんのコメントをいただき、佐良浜の魅力をささやかながらお裾分け出来たのではないかなと感じております。
 ということで!この人気に便乗して、今回の記事では【佐良浜でよく使われている方言3選】をご紹介いたします。「佐良浜めっちゃこするじゃん」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、宮古島と伊良部島の方言は全く異なるものも多いので、ぜひ最後までご覧ください!それではさっそくみていきましょう。

1. ばん = 1人称単数

 佐良浜方言で欠かせないのは、やはり「ばん」でしょう。この方言は、「私」「俺」「自分」などの1人称単数を表す人称代名詞です。
 「私たち」「俺たち」「自分たち」などと複数形で使用したい場合には「ばんち」「ばんちゃ」と形を変えることで意味が変わります。

使用例① 単数
佐良浜方言:「これ誰の?」「ばんの。」
標準語訳:「これ誰の?」「私の。」

使用例② 複数
佐良浜方言:ばんちゃの担任変わるってど
標準語訳:俺たちの担任変わるらしいよ

2. 〜い = 〜よね?

 語尾に「〜い」とつけることで、「〜よね?」と確認したり同調を求めたりする意味になります。

使用例①
佐良浜方言:明日おばあ誕生日だよい?
標準語訳:明日おばあ誕生日だよね?

3. だら = 断定/断定にちかい推量

 こちらも語尾につける方言で、断定または断定にちかい推量になります。標準語でいうと「〜だ」「〜だろう」の意味です。

使用例①
佐良浜方言:雷が落ちたあるだら
標準語訳:雷が落ちたようだ

使用例②
佐良浜方言:あれは夕方にが来るだら
標準語訳:あの人は夕方に来るだろう

 また、語尾にアクセントをつけて疑問形のように発音することで、「〜でしょ?」と確認の意味で使うことも出来ます。

使用例③
佐良浜方言:夕飯食べただら?
標準語訳:夕飯食べたでしょ?

4. さいごに

 佐良浜方言、いかがでしたでしょうか?「佐良浜方言」と表記してありますが、今回ご紹介した3つは伊良部島全土で共通して使用されています。ただし、これらの方言は宮古島本島では使われていないということに注意しましょう。
 近年伊良部島への移住者も増えてきておりますので、この記事が難解な伊良部方言の理解に少しでも役に立てれば幸いです。


おことわり
本記事は筆者が実際に話していた言葉や見聞きした事に基づいて作成しております。専門家による監修等は行われておりませんので、学術論文の執筆や学術研究を目的とする本記事の引用、参照等は推奨出来かねます。予めご了承ください。

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