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【宮古島の中学生の遊び方】 スタバも無え、ルミネも無え、でも海がある

 皆さんこんにちは。前回は【若者が良く使う方言3選〜第2弾〜】をご紹介致しましたが、その中で取り上げた「ねーよー」についてFacebookでは、

やっと「ねーよー」の意味わかりました

とコメントを頂き、宮古方言の実際のニュアンスや意味について多くの方に知っていただける機会となったのではないかと感じています。
 そして今回は方言からは一旦離れ、宮古島のライフスタイルをご紹介致します!埼玉に来てからは、一人で何か作業をしたい時や友人とおしゃべりをしたい時には「とりあえずスタバ」、新しい服を買いに行く時や適当にぶらぶらする時は「とりあえずルミネ」という思考に行き着くようになってしまいました(初めて島を離れた15歳の自分を振り返ると、だいぶ都会人になったなあとつくづく感じます笑)。
 では宮古島の人たちは、友人と遊ぶ時や買い物をする時にはどこに行くのでしょうか?「宮古島の人たち」とひと口に言っても、*市内 に住んでいるのかもっと離れたところに住んでいるのか、あるいは多良間島や伊良部島に住んでいるかによっても全く異なるライフスタイルが確立されています。

*市内=島内では平良市のことを指します

 今回は、平良市で生まれ育った筆者の経験を事例に、宮古島の日常がどのようなものなのかをお届け致します!ただし、筆者は高校入学に合わせて島を離れたため、今回お届けするのは主に筆者の中学生時代の体験であることにご留意願います。

1. とりあえずマック

 筆者の中学生時代には、休日に友人と遊ぶ際に食事をするなら「とりあえずマック」に行くのが主流でした。(「マックかマクドか」論争をたまに見かけますが、宮古島では「マック」と呼ぶ人がほとんどです。「マクド」と呼んでいる人は見たことがありません)。
 実はマックは私が中学1年生の時に宮古島に初上陸し、その当時は大変大盛り上がりでした。当時は全国展開をしているファストフード店自体が珍しく、更にはアクセスがしやすいということも相まって、マックには宮古島中の中学生が集まりました。故に「マックに行けば誰かしら知り合いに会う」のは珍しいことではありませんでした(ちなみにローカルスーパーの「サンエー」でもよく知り合いに会います笑)。
 宮古島の中学生がマックを選ぶ理由はもう一つあります。実はマックが位置しているのは『イオンタウン宮古南ショッピングセンター』の一角で、そこには「ヴィレッジヴァンガード」や「きょうはん(宮古島では誰もが知る書店)」、「ジョイジャングル」などが揃っています。「ジョイジャングル」というのは株式会社アミューズメント沖縄が運営するアミューズメント施設で、クレーンゲームやプリクラ機などが設置されています(島内では「ジョイジャン」と略されていました)。つまり、

マックで軽食→ジョイジャンでプリとる→ヴィレヴァンで時間潰す→きょうはんで時間潰す

という風にある程度の滞在時間が確保できるわけなんです。

イオンタウンができる前
 イオンタウンが開発される以前は、「ジョイジャン」はTSUTAYAがあるビルの2階に店舗を置いていました。そのため、その当時は「とりあえずマック」ではなく(そもそもマックは無かった)、TSUTAYAのすぐ横にモスバーガーがあったため、「とりあえずモス」で食事をとっていました。
 そのほかにも「アイワ家具」という家具屋さんや、少し歩いた所に「サンエー」の衣料館もありました。そのためイオンタウンができる前の時代は、

モスで軽食→つたやあの2階にあるジョイジャンでプリとる→1階に降りてTSUTAYAで時間を潰す→アイワ家具まで歩いて時間を潰す→サンエーまで歩いて時間を潰す

というコースでした。

 こうして見てみると、イオンタウンの大規模開発が宮古島の若者たちの行動に影響を及ぼしたことは間違いないでしょう。そうすると、2022年の夏に予定されている『サンエー宮古島シティ』の開業は、宮古島の若者やその他の生活者の行動にどのような変化をもたらすのでしょうか。今後目が離せない注目のイベントです。

2. クラス会はみんなで海へ

 運動会などの学校行事がある日には、その夜にクラスで打ち上げをするというのが珍しくありませんでした。学校にもよると思いますが、私が通っていた市内の中学校ではそれが恒例の文化となっています。(今のこのご時世ではどうなんだろう…)
 「打ち上げ」と言ってもまだ中学生なので、できることは限られています。市内の学校であれば、大体は「○時にジョイフルね」と話がまとまることが多い気がします。ちなみに「ジョイフル」とは、九州を中心にチェーン展開しているファミリーレストランのことで、宮古島には1店舗あります。
 ジョイフルでご飯を食べた後は「この次どうする?」という空気になりますが、いつも決まって「ぱいながま」に向かいます。「ぱいながま」とは、平良市内にあるビーチのことです。ジョイフルから徒歩で20〜30分程度の場所にあるので、みんなで歩いてぱいながまビーチに向かいます。
 ビーチに着いたらみんなで階段に座って語ったり、ぱいながまの近くにあるファミマでアイスやお菓子を買って食べたりして、適当に過ごします。それからは各自で歩いて帰ったり親に迎えを頼んだりして、遅くても20〜21時ごろまでには帰宅します。

3. さいごに

 【宮古島の中学生の遊び方】、いかがでしたか?個人的な体験に基づいているため大変主観性の高い記事になってしまいましたが、島の学生たちがどのように遊んでいるのか、大体イメージは出来ましたでしょうか?
 宮古島にはスタバなどのオシャレなカフェやなんでも揃うルミネはありませんが、現在の関東での生活と比較しても不便だったと感じたことはこれまで1度たりともありません。むしろ東京は「なんでも揃いすぎている」が故に、服を選ぶのもレストランを探すのも、情報過多でストレスを感じ嫌になることがあります。その分宮古島では学生が楽しめる場所がある程度決まっているため、予定がスムーズに決まります。これを物足りないと見るかそれで十分だと見るかは、人それぞれだと思います。
 今回はあくまで筆者の経験をひとつの事例として紹介したまでに過ぎませんので、当然通っている学校や住んでいる地域によって遊び方に違いがあるということを再度強調し補足致します。
 皆さんは学生時代をどのように満喫しましたか?島内外や他の都道府県での過ごし方も気になりますので、ぜひコメント等で共有していただけますと嬉しいです!


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