片言隻語で世界がかわる

(片言隻語[へんげんせきご]ほんのちょっとした言葉。)

晴れたり、とつぜん雨が降ったり、おちつかない天候。風はとてもつめたいけども、いかんせん春。なんてったって春(©️サカナクション)。

わたしはもうすぐ27歳になる。それはつまり、『きらきらひかる(江國香織)』の笑子より歳上になるということだ。なんだか信じられない。もっというと、ふざけているようにしか思えない。おもしろくなってくる。こういうとき、年齢は数字だ、とはっきり思う。わたしの大枠は、笑えるほど変わっていないから。

内弁慶で、見栄っ張りで、自分が賢いと勘違いしていて、環境の変化に弱く、好きなひとにしか優しくできない。新しいものが怖くて、馴染んだものに重きを置きすぎる。もちろん細かい部分を見ていけば変わった部分もあるのだけど、大きく捉えると物心ついたときからわたしの性格はこんな有様だ。
そう思うと、ただわたしの体が、うまれて27年目になったというだけに思える。27年。家でもあちこち崩れ出すころだ。よく保ってるなあ、とアホウのように思う。

もちろん素の性格のままでは周りから人がいなくなってしまうので、小出しにしながらここまで生きてきた。そして、そういう人が大半だろう。小細工せずにそのまま生きていて人の反感を買わないのは、ごく一部の人だけだと思う。

すこしでもやさしく、すこしでも寛容に、すこしでもきれいに、いいものに、なりたくて、日々もがいている。持っている材料は変わらなくても、すくなくとも10年前よりは、見た目も中身も整ったと思う。整頓の仕方を知ったからだ。大枠は変わらなくても、それをどうやって外に出すかということに対しての知恵がついた。

いまからさらに10年後、いまの自分はあのころより良くなったなと思えるように、時々休憩しながらやっていきたいと思う。今日も仕事です。

#日記 #エッセイ

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