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新入社会人研修「ルーキーズカレッジ」第3回開催~未来のための学びを、仲間とまちと。~

2月14日(水)イーストピアみやこにて、今年度3回目のルーキーズカレッジを開催しました。「公益財団法人大阪コミュニティ財団/東日本大震災及び原発災害からの復旧・復興活動等支援金」の助成を受け実施しました。


ルーキーズカレッジとは

宮古地域での勤務が1年目から3年目の社会人を対象とした合同研修で、楽しみながら学び・成長していける同期のつながりをつくることを目的としています。ルーキーズカレッジでは、継続的に開催される教育の場として、次の三つの要素を重視しています。

  1. 仲間作り→新しい「地域同期」との出会い

  2. 学び→社会人基礎として必要な知識の習得

  3. 未来→自己認識を深め、将来設計を検討すること

今年度最後となるルーキーズカレッジには、市役所や民間企業から合計25名が参加しました。地域課題をテーマにしたフィールドワークやインタビューを取り入れたプログラムを行い、これまでのルーキーズカレッジでの学びを実践する一日となりました。

講師紹介

講師は、前回に引き続き、Inquiry合同会社founder、CEOの山本一輝さんです。

1986年新潟県新潟市生まれ。2021年4月にInquiry合同会社を設立。心理学をはじめとする人間の内面性と組織に関する様々な理論を探究し、現場への応用実践を繰り返す。現在もNPOや教育団体、まちづくり団体などの活動運営に携わる複業家。
《保持資格・修了》
・国家資格キャリアコンサルタント
・ICC国際コーチング連盟認定コーチ×成人発達理論講座 修了 など


今回のプログラムテーマ

社会人に求められる問題解決/課題解決力を学び、チームで成果を上げるチームワークや自身の強み・リーダーシップを見つけよう。

1日のプログラムを通して
1.メンバーと協働して成果を上げる仕事の仕方を体験すること
2.問題発見・課題解決に必要な考え方を学ぶこと
3.宮古の現状を知り地域で活躍する方と対話し、自分×仕事×地域のつながりを実感すること
がゴールとして設定されていました。


フィールドワーク

今回、デザイン思考を用いて、現場での課題について深く理解するためのインタビューを行いました。デザイン思考ではまず、実際に問題を経験している人々の視点から、問題の根本を見つけ出すことを目指します。「社会」「自分」「相手」という三つの視点を持ち、過去や未来も考えながら、現場での本質的な課題を探求しました。観光、福祉、教育、移住定住の4つの分野に分かれて、それぞれインタビューを進め、より深い理解を目指しました。

参加者たちは質問をしっかり考え、役割を分けて、インタビューに集中して取り組んでいました。必要に応じて柔軟に動きながら、ニーズや問題点を見つけ出すことに努めていました。


社会教育をテーマにみやっこベースでもインタビューが行われました

プレゼンテーション

午後は宮古で活躍するキーマンの方へのインタビュー、情報収集、ディスカッション、スライド作りとプレゼンテーションがありました。短時間の準備でしたがそれぞれインタビューをもとに「地域の現状」「対象者の現状」「自分自身のこれまで」「課題」「解決策」「自分たちにできること」などをまとめて発表していました。

山本講師、ゲストの方から各グループに講評があり、課題設定に対するアドバイスやアイデアに対するコメントをいただきました。


「一人前」とは?

社会人に足を踏み入れたばかりの参加者たちに、山本講師から最後に『「一人前」とは?』という問いが投げかけられました。新人、若手は、指示されたタスクをこなし、マニュアルに沿って動くことを「一人前」と捉えがちです。しかし、実際には自ら積極的に行動する姿勢、チームと協力する能力、リーダーシップを発揮することがこれからの仕事で必要になってきます。KPT法(Keep, Problem, Try)にL(Learn)を足したKPTLという手法での振り返りセッションでは、参加者から「チームワークを実際に経験できた」といった感想が寄せられました。今回体験した一人で行動するだけではなく、他者と共に成長し、協働する価値は、これからの仕事でも大事にしていきたいですね。

まとめ

振り返りでも山本講師から教えていただいたように『自分の成長=会社の成長』というキーワードを大事に、日々の仕事にやりがいを感じながら、休息も取り、充実した社会人生活を送ってほしいです。また、ルーキーズカレッジで出会った地域の仲間との繋がりを大切にしていただけたらと思います。