僕とバレンタイとトラウマ

「独身者とは妻を見つけないことに成功した男である」 by アンドレ・プレヴォー

明日、バレンタイデーなので、この言葉を送ります(笑)。

まあ別にバレンタインデーに恨みも何もないんですけどね。
ちょっとした「トラウマ」があるだけでね。

あるんやん(笑)。

以前にも一応「その出来事」については、書いたことがあるとは思うんですけどね。
40代になってからは、触れたことがなかったかなぁ。

まっ、残り少ない人生…。

記憶の整頓ってことで、改めて書いてみますかね。
ただ…。

読まない方がいいですよ。
特に女性の方は(笑)。

あれは、僕が中学1年生の時でしたね。
33年前ですよ、33年(笑)。

バレンタインデー当日、家に電話がかかって来ました。
はい、当時は固定電話ですよ。

もうかける方も、出る方もドキドキでしたね。
今時の子からしたら、信じられないでしょうね(笑)。

で…。

僕は「基本実名ってか、本名」で、全て投稿しています。

が…。

さすがに登場人物を実名ってのはね。
なので、イニシャルでご勘弁を。

電話の相手は、同級生のIさんから。
小学校は同じだったんですけど、まあそんなに喋ってたというわけでもない関係。

「近所の公園に来てくれない」とのことだったので、まあ行ったわけですよ。
そりゃ、少しは期待してましたよ。

で、公園に行ったら、IさんとKさん2人。
ええ、少しは思いましたよ「どっちからだろう」って。

で、言われたのが…。
「I君って彼女おるのかな?」って内容。

まあようは、「バスケ部で女の子に人気があったI君に彼女がおるかどうか」を僕に聞きたかったと。

僕がフリーザだったら、指から何か出してたかもしれませんね。

ってか、中学1年生の時点で既に「漫画好きでゲーム好き」だった僕。
他人の色恋沙汰なんか知るかと。

ただ、そんなストレートに言えないので…。

「いや、多分おらんと思うで」と答えました。
だいたい、昭和のこの時代のあのクソ田舎で、中学1年から彼女おるやつなんておったんかな?

ドラえもんとタイムマシンで遡りたいわ。

で、それを聞いたIさんとKさん「そうなん!」って感じで喜んでる。

まあそのまま帰宅しても良かったんだけど、聞いてもないことを僕に語りかけてくる。
「Kちゃんが、チョコ渡すつもりやねん」とのこと。

いやぁ、この時デスノート持ってなくて良かったなぁと。
正味「これほどどうでもいい話ある?」って思いながら聞いてました。

結構朝早く、ドキドキして起きて公園に行ってこの会話。
この時点で、何かが僕の中に生まれてました。

で、学校に行って、I君のロッカー見たらチョコが入ってるわけですよ。
どうみても「手作り」って感じのチョコがね。

で、まあ当時、僕には仲のいいS君とう同級生がいて…。

その彼を呼び出して、I君のロッカーを開けて…。

「ほら、こいつKさんからチョコもらっとんねん」と言ったわけですよ。
で、S君「Kさんから~」って笑ってました。

ちなみに、ストーリ上「さん」とか「君」とかつけてますけど…。

まあ分かりますよね。
そんな丁寧な言葉13歳が使うわけないってこと。

で、僕ら2人は、チョコを見て…。
後はI君がロッカーを開けて、チョコを見たときに…。

「フューフュー」って言うだけで良かったんですよね。
それで十分、楽しめて、冷やかせたはずなんですよ。

しかし、僕の中に「何か」が育ってたんでしょうね。

「おい、食っちゃえよ」って、何かが囁いて来たんですよ。
「いや、アカンやろ手作りチョコやで」って、もう一人が反撃してたんですよ。

しかし、さらに何かが言うんですよ。
「いや、だからこそ食っちゃえよ」って。

で、気がついたら反撃していた何かと、S君が「食おうか」って多数派に。

ってなわけで、2人でそのチョコを食べました。
ええ、手作りでしたね。

味は全然覚えていません。

で、まだ食べただけだったら良かったんですよ。

僕もS君も、基本I君とは仲よかったのでね。
高校時代には、一緒にバンドも組んでましたし。

「ごめん食っちゃった」で、済ませることも可能だったんです。

ただ、ココでまた僕の頭の中で「何か」が囁いて来たんですよ。

「おい、その空の器、違うロッカーに入れようぜ」って。

「そりゃ、アカンやろ、酷すぎるやろ」って、一応反撃はしたんですけどね頭の中で。

気がついたら、S君と笑いをこらえながら、K君のロッカーに放り込んでました。

で、K君が投稿して来て、ロッカーを開けると…。

そこには、手作りチョコらしきものが!

で、その瞬間僕とS君が「フューフュー」とわめき立てたと。
K君「いや~」ってメッチャ照れてました。

もちろん、この悪事はバレることなく…。
なんてことはなく、全て白日のもとに晒されました。

クラス中の女子から、かなり冷たい目で見られることになりましたね。
まさか、あんなにガチで泣かれるとは…。

で、なぜかS君より僕の方が、かなりキツイ扱いを受けましたね。
まあ確かに、チョコはほぼ僕が食べたし…。

告白するためのチョコをロッカーに入れるという情報を知っていたのは僕だけでしたからね。

その後、僕が受けた罰は…。

まず、女子が口を聞いてくれない。
コレは、そんなに苦痛じゃなかったんですが…。

「給食を入れてくれない」

コレが、当時は結構キツかったです。
昔は結構食欲旺盛だったので…。

「スズメのご飯?」という盛り方が結構苦しかったです。

うん、ここまで書いてきたんですけど…。

僕的には「デスピサロってそんなに悪くないよね」という感じです。

朝早く起きて、ときめきながら公園に行って…。
そりゃ、少しはなんかしたくなるよな。

なんて思ってたんですけど…。

当時のことを知っている人から言わせると…。

僕は「ばくだんいわ」みたいなモノだったらしいです。
「メガンテ」で、自滅して周りも巻き込むって感じ。

さあ、ここまで読んだ強者はいるかな?

もちろん「基本フィクション」…。

いや、実話です(笑)。

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