情状証人は母・被告人は息子 ~母は嫁姑問題語る~

ベテラン裁判長クラスが二人いる裁判官

脇士の裁判官も裁判長クラス

ベテラン裁判長が脇士で着くような、新聞紙をにぎわせた事件の裁判員裁判

情状証人で被告人の母親が出廷

弁護士、検事、裁判官の質問に対して判で押したように

「息子をサポートします」

「それはもう息子をサポートします」

「一生懸命息子をサポートします」

裁判官の質問に対して証人・被告人と言われるとピンと来てないようでしたが・・

「お母さん、息子さんは・・・・」と言われるとご自身の言葉で答えていたと思います

証人や被告人 という言い方だと、自分や息子の事だとピンとこないのだなあと思います

そうすると本音が出てこない


なぜこのような事件を起こしてしまったのか

→ 身の丈に合っていない生活をしていた

このようなところに家を建てて大丈夫だろうかと心配していた

お嫁さんがブランドものが好きでバッグ 服 靴 などを購入していた

家族旅行もしていた

息子が私たちのところに行こうとすることを、お嫁さんは快く思っていなかった

息子は小さな時から野球を一生懸命やってきた良い子でした

こんな大それた事件起こすとは思いもよらなかったです

親思いのとてもいい子です

裁判にも出てこないお嫁さん

ブランドものが好きなお嫁さん

一戸建てを建てた息子

1年に一度は旅行に行っていた息子家族

だが私たちのところに帰ってくることを快く思わなかったお嫁さん

息子は親思いで旅行に連れて行ってくれたこともあった

悪い人たちから誘われて犯罪を犯した

弁護士は、お母さんのお話が嫁姑問題になるので、具体的なサポート方法について話を戻そうとするんですが、やはり判で押したように「それはもう一生懸命サポート致します」「サポートします」「申し訳ない」「こんなことをすると思わなかった」ということを繰り返します


嫁姑問題に関してだけは自分の言葉だったように思います


結局、情状証人のお母様が言いたかったことは・・・

息子はとても親思いで、スポーツを野球を一生懸命頑張ってきたいい子だ

お嫁さんは身の丈に合わない生活をするだけでなく、実家に出入りすることも快く思わない

息子がそんな大それた犯罪をすることになった原因に、悪い仲間 野球時代の悪い仲間に引き込まれたことと、身の丈に合わない生活をしてきた悪い嫁によって息子はそのような大それた犯罪行為を起こすことになったんだ、という親の思いがにじみ出た情状証人でした

ベテラン裁判長クラスの二人の裁判官は ”嫁姑問題” についてじっと黙って聞いていました

私は思いました、ベテラン裁判長クラスが二人つくような裁判ではなかったのではないか

この日だけでそう思ったわけではないのですが

ベテラン裁判長クラスは一人でよかったのではないか

全体的に、そう思う裁判でした

被告人である息子さんは

母親の情状証人の証言の間中、うなだれたように下を向いていました

ずっと下を向いていました

いろんな人の前で母親がでてきて、嫁姑問題を語られて気恥ずかしかったと思います。


この裁判の続きですが

次の公判の時

情状証人のお母さんは、少し派手な感じになっていました

情状証人の時は、かなり地味にしていらっしゃいましたので、「情状証人だからこのような服装で、こういうお化粧で地味にしてください」と弁護士に言われていたんだと思います。


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