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三宅島・御蔵島の大自然

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大河のごとき黒潮の中に浮かぶ三宅島と御蔵島の大自然の魅力を届けます。
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#三宅支庁

林道コラム2~楽しみ方と注意~

みなさんこんにちは。 林務担当です。 コラム1では、林道は基本的に林業活動のための道だとご紹介しましたね。 でも、それだけじゃないんです。 林道は一般の方が山を楽しむ場面でも活躍します。 今回は林道の楽しみ方と林道を通行するときの注意についてご紹介します。 1.林道の楽しみ方林道の楽しみ方の例としては、森林浴とか巨樹巡りなどの散策や、野鳥、花や小動物の観察などがあります。 おうちが近ければ、ちょっとした散歩に良いですね。 周りを見ながら林道を歩いていると、樹にカタツ

ちょっと恋。~コジュケイのいる春~

鬱蒼と生い茂るニガタケの合間を、黒い影が素早く走り抜けた。直後、林道の少し離れたところから可愛らしいニワトリ(?)がさっと飛び出してきた。あ、コジュケイだ。 コジュケイはキジ科の野鳥。林道を歩いているとよく出会う。 昔は三宅島でも狩猟が盛んで、犬を連れた狩猟目当ての旅行者がよく来島していたという。コジュケイはそのころキジと共に狩猟者のお気に入りの一つだったとか。しかし今では狩猟者は減り、このごろの彼らの天敵はもっぱら島外から導入されたイタチたちだ。 イタチが増えた現在の

三宅島のアズマヒキガエル~新大陸の発見~

新大陸に上陸したカエルたち  夜の帳(とばり)がおりると、おびただしい数の生き物が森を移動し、道路を渡る。島民の憎まれ口を意にも介さず、大海嘯(だいかいしょう)のごとく生家の池や水たまりに押し寄せてきます。日が昇ると見えてくるのは、島中の道路に散らばる平たいヒキガエルたち。 夜の道路を横断するヒキガエル  かつて三宅島に両生類は生息していませんでした。しかし、凡そ40年ほど前、何者かによってアズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)が移入され、それ

三宅島の野鳥生息・飛来情報(令和2年11月)

 みなさん、こんにちは。  今回のテーマは、三宅島の“野鳥”についてです。  三宅島は、バードアイランドとも呼ばれ、我が国でも珍しいほど多くの野鳥が生息しているのをご存じですか?  これまでに、三宅島で確認された野鳥は、なんと約280種!!日本全国で、確認された鳥類は、約600種ですので、ひとつの島でこれだけ多くの野鳥が見られるのは、三宅島ならではですね。また、三宅島では、渡り鳥や旅鳥の種類が多いことのほか、留鳥を含め野鳥の個体数が多いことも特徴です。  さらに、国の天

【思いつくまま 三宅島釣り攻略】 ~ ① はじめに ~

三宅島での釣り。 知る人ぞ知る釣りの聖地と言われ、釣りを目的に足繁く通う方も多くいます。 筆者も釣りを趣味としており、島の釣りを満喫しています! ('ω')ノ 長年、日本各地で釣りをしてきましたが、三宅島での釣りで驚いたことが5つありました。 ① 大物が釣れやすい ② 脂の乗った魚がけっこう多い   ③ 釣り場へのアクセスが良い ④ 釣り場がそんなに混まない ⑤ 風向きに合わせてどこかしら入れるポイントがある なぜこのような特徴があるのか、気になりませんか?