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#61 新しい調理場建設中における古い調理場の修繕について

今日は、ちょっと質問をいただいたこともあるので、新しい調理場を整備している期間における、古い学校給食調理場の修繕についてのお話をしたいと思います。前にも記事にしたのですが、ちょっとわかりにくいとのことで、補足します。


調理場再編計画は長期整備計画

新しい調理場を建設・更新する場合には、今まで使っていた調理場を使いながら集約をしたり建て替えをする場合も結構多いです。別の場所に新たに建てるっていうことであるのであれば、その調理場が完成するまでは、今まで使っていた調理場で調理を継続するということになりますよね。
修繕を考えるにあたっては、何年計画で新しい調理場を作るのかっていうことによって、古い調理場をどれぐらい修繕して保たせればいいかという話になります。例えばですね、倉敷市の場合は50箇所近い古い調理場を3つの共同調理場に集約するということにした訳なんですけれども、3つのセンターを作るということになると、一度に3つオープンさせるっていうのは無理なんですよね。当然、一つずつ作るっていう計画になるので、全体としては十年くらいの期間を持った整備計画になります。

長期整備計画と連動する古い調理場のメンテナンス計画

そうなると、10年間の整備計画とともに必要となるのが、その10年間の給食を古い調理場でどうするのか?ということも考えないといけません。古い調理場っていうのも、古さは調理場によって異なるわけで、一般的には建築的な部分、屋根とか壁とかは何十年も持つということになるので、大規模な修繕をするということになると雨漏りの修繕であるとか壁の修繕であるとか、そういった修繕をすることが必要か?考える必要があります。
さらには、調理場内の厨房機器をどうするのか?という問題があります。厨房機器は大体15年から20年で入れ替えることが多いのですが、実際は予算が確保できないということで、30年も使っている機器もあるのが現状だと思います。

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