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#97 日本の食と農を変える8つのメガトレンド その4 食習慣・食生活の変化

時代とともに食生活は変わっていくものではあります。流行するものは、SNSやテレビの健康情報などで、その変化の速度は速くなってきていたり、また昔からの伝統食の良さが科学的な見地で見直されたりもしています。
私も、オーガニック食材に手を出してみたり、最近は発酵食に関心が出てきて、そんな教室に行ったり、資格とったりと、がっつり影響受けていますね(笑)


今回は、こういった食生活や食習慣の変化についてのおはなしです。

健康志向の高まり

前回の「制度と政策」でも少し触れましたが、欧米を中心に牛肉離れが進んでいますが、環境保護意識の高まりだけではなく、健康志向の高まりの結果だと言われています。

世界各国の一日一人あたりの供給カロリーを示したのが以下の地図です。世界の平均は2,300キロカロリーとなっていますが、欧米と中国、南米、ロシアなどは、それを上回るカロリーを摂取しています。
その内訳を見てみると、欧米各国ではタンパク質と脂質が多く、特に脂質はアジアの国々の2〜3倍にものぼっています。

一人一日当たりの供給カロリー量 「社会実情データ図録」HPからの引用

最近、注目を集めているのが「大豆加工品」です。もともと、アジア圏域の国々では、豆腐や豆乳などの消費量が多く、味噌・醤油などの調味料などにも多用しているのが現状で、食生活に欠かせないのが大豆ですが、中国が今後国内生産では需要に追いつかず、輸入したり、関税をかけたりする可能性が出てきます。健康志向の高まりで、大豆の消費量が、日本だけでなく中国で増えると、これは国際間の取引の問題になってくるということですね。

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