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#135 学校では誰が食育を行うのか?

学校教育における食育が、食育基本法とか食育進計画などに位置付けられていて、その体型がどうなっているのかを、おはなししたので、今回は、実際の現場で食育がどのように行われているのかについてお伝えします。


食育が行われている場面が大きく二つある

学校における食育は、学習指導要領に「食に関する指導」として行われるものとされています。他の教科と同様に、教員は指導の手引きなどに従って、学年に応じた指導教材を作って授業として教えることになっているのです。

ただ、他の教科と違って、「数学の教員が数学を教える」ように「栄養教諭が栄養を教える」という単純な内容になっていません。内容的には「家庭科」が一番近いのだと思いますが、食育が「食べ方」や「栄養管理」だけでなく社会経済や地球環境問題と結びついた内容をカバーすることを求められているので、社会、理科(生物・化学)、国際、環境、保健などいろいろな教科でも教えられるでしょ、ということになっています。

つまり、学校において食育を行うのは、まずは「給食の時間」であり、そして「さまざまな教科の時間」という感じになっているわけです。これは、非常にわかりにくい!!(笑)やる学校とやらない学校、やる教科とやらない教科、やる先生とやらない先生が出てきてしまいますよね。

文部科学省「学校における食育の推進~食に関する指導の手引(第二次改訂版)」より

学校栄養教諭と学校栄養職員の違い

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