見出し画像

#98 日本の食と農を変える8つのメガトレンド その5 農業ビジネスをリードする上流プレーヤー


農業ビジネスを支えるプレーヤー

今回は、農業には欠かせない農薬や肥料、種子を提供するような農業の上流に位置する企業についてのおはなしです。実は、世界的な巨大企業の統合により「ビッグ3」と呼ばれる超巨大企業が業界の半分以上をシェアする状況になっているようなのです。

ビッグ3とは、「ダウ&デュポン」「バイエル&モンサント」「シンジェンタ&中国化工工業団」を指しています。バイオ農薬、ジェネリックなど開発投資が必要な分野への進出が必要との判断からの、合併が進んできた結果だと言われています。

ジェネリック農薬

ジェネリックとは、特許期間が切れた原体に対し、他社が同じ成分で製剤したもので、医療の分野では、かなり普及が進んできていますよね。私もジェネリックがあるとジェネリックを処方してもらっています。
農業の分野でもジェネリック導入によって販売価格の引き下げを行なっていて、現在は総販売量の4割を超えているそうです。日本におけるジェネリック農薬の導入は5%と韓国の23%に比べても進んでいない状況のようです。

ここから先は

1,971字 / 2画像
この記事のみ ¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?