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#17 学校給食調理場の整備費用

私の調理場整備との関わり

今回は、学校給食調理場のハードのお話です。実は、私はファシリティマネージャーと言って公共施設マネジメントの担当を長らくやっていて、その経験を持って学校給食の担当部署に配属されたんですね。それが、6年前のことです。当時、市内には自校方式、それも建築後40年以上経過した古い調理場が60ヶ所ほどあって、雨漏り、水漏れ、設備不具合などなど、毎日毎日が故障との闘いのような状況でした。予算は要求しても措置されず、とにかく食べさせられればいい、という調理場の運営管理をしている状態でした。

最初の一歩

まず、私が取り掛かったのは、現状把握のための現地調査でした。調理場の現状とかかっているすべての費用を見える化すること、そして仮説を立てて費用のシミュレーションを行うことに若手のチームを作って着手しました。
コンサルへの委託料の確保とかする時間も勿体ないので、すべて「自前」です。EXCELが使えれば、かなり精度の高いシミュレーションは職員でもできますし、変数や係数をどう設定すべきかを考えて数字を自ら触ることで、給食事業におけるハードの費用の動きがなんとなく肌感覚として身についてきます。

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