愚か者の思考回路
大人になっても「頭がいい、悪い」という言葉を耳にすることはある。
それは、学生時代と違い「成績が良いか悪いか」という事ではなく、例えば「物覚えが良い、悪い。要領が良い、悪い」的な意味合いで使われる事が多いように感じる。
そんな私も、決して頭が良い方ではないし、もっと良ければなぁと思う事も多々ある。が、今回、私が「愚か者」と指すのは、決して上記のような「頭が悪い」などというものではない。
私が言う「愚か者」は自分の認識や理解不足を認知できず、周りの人間や事業の進捗に悪影響を及ぼす人間の事である。
そしてこのnoteは、振り回され、疲弊しきった私が書いた考察である。
(なので特に学びとかないと思います)
現在地を認識できない
まず、自分の過去を正確に認知することができず、もちろん現在の自分の状況も認知することが出来ない。
これは、仕事だけではなく人に対する意識も同じで、過去自分に対してどう接してくれていたかを認知できないため「やって貰って当たり前」という思考になっている事にすら気付いていない。
具体的にどういう事か。
自分の過去の認知。これは事業においてはひたすらに「成果」だと思っている。「これだけ頑張った」「こんな風に考えて…」はひとまず置いて、まずは成果。ここが自分の思い描くものに達しているか(本来なら「目標値にいかに近づいているか、達しているかで判断するが、こういう人はおおよそにして「目標」が明確になっていない)
ここで問題が発生する。愚かな人はここで「成果」判断が出来ない。
こんなに頑張った…と自分よがりな「お気持ちドリブン」に浸ってしまうのだ。そして「成果を出せなかった自分」に蓋をして見えないようにしてしまう。そうなれば、今自分がどういう実力で、何を求められ、どうすべきなのか、理解できるわけがないのだ。
同じ思考回路で、人に対する感謝や置かれている環境への感謝が希薄になる。
全ては認知から始まる
この過去への思考回路、認知がどのように「現在」を狂わせるのか。
一言で言うと「必要性を理解できない」に尽きる。
自分に求められている事、人への感謝、環境への感謝、これらを「理解できない」のだ。
理解できないものは行動出来ない。
求められている業務、指示、作業。理解できなくても行動することは可能だ。
ただ、それには「理解できていないが今はこの人に従って行動しなければならない」という「最低限の理解」が必要なのだ。
そして、その理解ためには「自分だけでは目標とする成果を出せない。だから、人の力を借りなくてはならない」という認知が必要であり、「そんな自分の前に現れてくれた力を貸してくれる人の存在に感謝」しなければならないのだ。
しかし、この認知と理解が出来ない人は、「なぜ、それをするのか理解できない」「それより〇〇の方が良いのでは?」と自分の理解や認知を押し付け、事業をより良くしようとしている人を潰す。なぜなら、「今の自分はこの部分においては力不足」という認知が出来ず「自分に出来る事を今は精いっぱいやろう」という思考回路に進めないから。
結果的に、事業に大打撃を与え最悪事業を壊してしまう。
「自分の現在の置かれている場所」を認知出来ないとは本当は、それほど恐ろしいものだと思っている。
事業はお前の成長の為にあるんじゃねぇ
これは、私の先生の言葉。
本当にこの一言に全てが詰まっている。
会社は学校じゃない。愚か者が愚か者から抜け出すために事業をやっているわけじゃない。
あなたの「理解」に合わせていたら成長が遅れる。
あなたの「認知」を変えようとすればするほど、事業にとって大事な人が潰れていく。そしてあなたの認知にそれほどの価値はない。
「認知」から逃げ、「理解」しようとしない事業者は、事業の邪魔である。
自営業というものは、自分ひとりでやっていく分には、好きにすればよいと私は思っている。
が、誰かと一緒に、誰かの力を借りて、事業をしているのならば、この事は絶対に頭に入れなければならない。
あなたは、自分のプライドと事業。
どちらを取りますか?
そのお気持ち、事業に本当に必要ですか?
人生で自分の足りなさに気付けるのもあと何回あるだろう。
今、本気で自分に向き合い、歪めて見ないようにしてきたものを、ありのまま受け入れ、人の声に素直に耳を傾けられる人間に変わる事。
それが出来れば、お金だけじゃなく仲間に、家族に囲まれて、あなた自身の人生が断然豊になる大事な転機になると私は思っています。
健闘を祈ります。
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