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中学入試 国語読解法 その2 物語(小説)文の読解のしかた ① 先ずは問題文を一読しよう

a 物語(小説)文は必ず問題文を先に一読しよう

国語読解の基本は、問題文を最初に一読するところからはじまります。問題文を一読してから問題にはいるか、問題を解きながら問題文を読むかはさまざまに意見があるでしょう。しかし、物語(小説)文については、必ず全体を一読してから問題にはいるべきです。

なぜなら、物語(小説)文は説明(論説)文とは違い、全体の流れ、ストーリーや登場人物の関係などがわからないと、部分の読み取りが不可能だからです。説明(論説)文が事実に基づいたことを書くのに対して、物語(小説)文は作者が想像した世界が描かれるわけですから、まずはその作者の想像の世界に自分が入らないとだめなのです。

b 国語読解は問題文を読みながらのマークが何よりも大切

国語読解のポイントは、問題文を読みながらのマークにあります。マークというのは、傍線、波線を引いたり、□で囲ったりということです。別に決まりがあるわけではありません。しかし、自分なりのルールを必ず決めて、どんな問題にのぞむときも、同じようにマークをしながら読んでいくようにしましょう。自分で読解演習をするということは、このマークの流れを練習するといっても良いでしょう。

それでは、物語(小説)文を読むときにはどんなマークをしていけば良いのでしょうか。

c 登場人物を□で囲う

物語(小説)文には登場人物があります。問題文によっては主人公ひとりの場合もなくはないですが、入試に出題される問題文には複数の登場人物があるのがふつうです。最初に問題文を読みながら「だれが」の部分を確認する意味で、登場人物には必ず□を囲うようにしましょう。

同時に、複数の登場人物がある場合は、それぞれの人物の関係も読み取っていきましょう。親子なのか、友人なのか、兄弟・姉妹なのか。登場人物がたくさんある場合などは□の横に「兄」などとメモをしておくことも良いでしょう。

余裕があれば、それらの登場人物の設定も読み取っていきたいです。先ずは、年齢や外見、生い立ちや職業、現在の生活環境です。とくに主人公と思われる人物については注意して読み取っていくようにしましょう。

とはいっても、物語(小説)文の出題は心情、つまり心の動きが中心になります。主人公を中心として登場人物の心の動きをどう追いかけながら問題文を一読すべきか、それについてはつぎの稿で説明していきます。

d 今日のまとめ

  • 先ずは問題文を一読すること

  • 登場人物を□で囲っていく

  • 主人公を中心に登場人物の設定を確認すること


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