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よし!小鳥さん達にもおっそわけ。

息子達が、小学校の頃、

上の子は、食も細く、
そんなに、身体も丈夫な方では無かった。

それに比べて、下の子は、
良く食べて、活発な子だった。

同じ、男の子で
性格も、全く対照的であった。

そんな、ある日、
学校から、帰った二人。

上の子は、服も、そう汚して来る子では、無かった。
ハンカチも、毎日アイロンかけて四角く畳んで持たせるのだが
多分、折りたたんだ、四角いまんまで手を、拭くんだろう。
ポケットに、折りたたんだまんま、ズボンの中に丁寧に入れて
帰って来る。

下の子は、良くグランドで、遊びましたと言わんばかり、
体操服も、靴下も、砂だらけ。
ハンカチは、アイロンかけて、四角くく畳んで、持たせるのだが
きっと
拭く時、パァット広げて拭くのだろう、
その後は、くちゃくちゃと、お団子状態でポケットの中。

これを、見ると
クㇲッと笑って、しまう。

そんな、二人の、給食袋の中に入ってた物。

上の子の袋の中は、コッペパン、一欠けちぎっただけの、
殆ど、手を付けて無いパン。

どうしたの?
これだけしか食べれ無かったの?と聞くと、

上の子
おかずと、牛乳飲んだらいっぱいで、一欠けがやっとだったと。
まあ、
日頃から、食の少ない子ですから、仕方ない。

下の子の袋の中は、コッペパン、殆ど食べてる見たいだけど
一欠けだけ、残して入ってる。

どうしたの?
これだけじゃん!
食べれ無かったの?と、聞くと、

下の子
おかず、お代わりして、牛乳飲んで
食べきれないお友達の、おかずも頂いたそうで、後それだけが
入らなかったんだよと言う。

はあー
あなた達、二人で一個で、丁度いいんじゃない?
世の中には、食べれ無い人もいるのにね~
出来る事なら、私の子供の頃に、時間を戻してくれたら、
私食べたのにとも思う。

もし、食べ物の、神様がいたら、何て言うだろうか?
申し訳ありませんと、私が呟く。

そうだ!
外の物干しの隣の、スペースに、これ置こうか?
小鳥さんに、食べて貰おう。
その日
二人の、残して来た、コッペパンちぎって、木の台へ。

数日たった、ある日、
洗濯物を干そうと、サッシの前に立った時
目の前の木の台の上に、小鳥が・・

慌てて
子供達を、呼ぶ
シーッだよと言いながら、早く!早く!

二人共、何事だろうかと
サッシの前に

ああああああああ!
小鳥だー!
食べてる!
三人で暫く、その姿を見ていました。
それから
私が、何も言わなくても、残したパンは、その台の上

何時の間にか、
我が家には、スズメ、メジロ、ウグイスなど、野鳥が集まる様になりました。

今は、二人の息子達も、家庭を持ち
離れて暮らしていますが、

今こうしている時も、
庭には、小鳥達が・・
今は一人で、子供達と眺めた小鳥さんと、お話しています。
今の、幸せ味わっている所です。

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