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僕は高校までまじめに野球をしていました。
正直野球だけで高校を選択しました。
まじめにやっていった結果…ずっと補欠でした。
ギリギリベンチ入りというレベル。
公式戦には一度も出たことがありません。
県大会を勝ち抜いて甲子園に出られたとしても、甲子園ではベンチ入りメンバーからは外される背番号でした(甲子園は県予選よりベンチ入り数が少なくなります)。
練習のきつさよりも、このメンバー争いの方がきつかったです。
僕たちが入学した時、1コ上の先輩が4名、2コ上の先輩が6名でした。
僕ら同級生は最終的に残ったメンバーが14名。
でも、当時強豪校と言われていた僕らの高校の野球部には、毎年毎年、中学校で優秀だった野球エリートが入ってくるのです。
「こんなにうまかったら沖縄水産にいけッ」と何度心の中でつぶやいたでしょう(笑)
そのくらいのメンバーが毎年入ってきます。
1コ下からは30名近くの部員になっていたので毎年競争の度合いが増していきます。
そんな中での野球部生活でした。練習もきつかったのですが、このベンチ入りメンバーに入れるかというのが一番きついところ。
僕ら野球部、ほかの学校もそうだと思いますが、おもいっきり実力社会です。
合宿にいったときのお風呂も食事もレギュラー組から。
新しい道具がスポーツメーカーから届いても、選ぶのはレギュラー組から。
小学校・中学校までの「まじめにやっていればレギュラーになれる。試合に出れる。」という生ぬるい世界はここにはなく、思いっきり厳しい実力社会でした。
当然、実力があれば学年は関係なく、優秀な後輩にどんどん抜かされて行きます。
監督の考えはかなり合理的で、もし、同じ実力の選手が2人いたら、確実に下級生を使う。
なぜなら下級生にはその先があるから。
その下級生に経験を積ます。
そういう監督でした。
2年生の夏の大会、3年生にとっては最後の甲子園がかかった大会ですが、4人しかいない3年生の1人をベンチから外しました。
その1人の先輩もこの学校には甲子園を目指して、野球でこの学校を選んでいます。
それでも容赦ない実力主義。
教育的配慮がない…と言われればそれまでかもしれませんが、このくらい厳しい社会です。
僕も厳しい目にあった一人ですが、この教えは間違っていないと思っています。
僕、今思うと「よく辞めなかったな」と思うくらい厳しいものでした。
高校野球部時代、高校野球の、ひいては社会の厳しさを感じた3年間(厳密にいうと7月で高校野球引退なので2年半)でした。
ただ、この厳しさが社会に出て始めて、役に立つことがわかりました。
高校野球時代、レギュラーが試合で全力をだすには何をしたらいいのか…ということをずっと考えるのが補欠の僕らの役割だったので、ずっといろんなことを考えていました。
一歩引いた立場で試合を見ることができていた思います。
この高校野球時代の経験があったから、社会に出たときに、「ここは勝負所だ」とか「ここはこの流れにさからっちゃいけない」ということを感覚的に感じることができていたと思います。

監督が常に言っていてくれたのは「高校野球は人生の縮図」ということ。
「高校野球は人生の縮図だよ。ここで体験する成功も失敗もこれからの人生で活かさないと何の意味もない。それを学ぶ2年半の高校野球なんだ」と。

「補欠の力~なぜ広陵OBは卒業後に成長するのか~」という本でも書いてありました。
広島の広陵高校野球部中井監督は
「『ポディションは補欠です。3年間野球をやりました』と胸を張れるのがかっこいい。そういう野球部にしたい」
と言っています。
長男と次男がバスケをやっていましたが、彼らも補欠。
ですが、そこから学ぶことが人生で役に立つと常々息子たちには言っていました。
 
補欠から学んだこと、僕の人生の大きな財産になっています。
補欠宮城は人生のレギュラーになれるよう日々精進してまいります。
 
沖縄は梅雨も明け、今日から甲子園出場をかけて地方大会が開幕します。
(沖縄と北海道で今日から開幕)
ここまで一生懸命、それこそすべてをかけて頑張ってきた高校球児。
とくに3年生には、悔いのない最後の大会にしてほしい。
そして、これは伝えておきたい。
とくにレギュラーではない、試合に出られない日の当たらない選手に。
最後まで逃げずによく頑張った。
ここまでの一生懸命、すべてをかけてきた高校野球がここで終わっても、その先、この経験が生きてくる。それだけは信じてほしい。
最後の試合終了まで全力で頑張ってください。
 
33年前に自分に伝えたい言葉でもあります。
 
 
今日もお付き合いいただきありがとうございます。
よい週末をお過ごしください♪
土曜日だけど、金陽でした(^^
 
【沖縄の営業マン宮城の日々感じていることブログ】
(ブログ連続投稿703日目)2024.6.22
 
沖縄の生命保険セールスマン

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