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昨日は月一の勉強会
「スモールサンゼミOKINAWA」の日。
11期目の4回目の講義でした。
この勉強会は、中小企業の経営者が参加する
中小企業経営者のための勉強会。
僕は1期目からの参加で、
9期からはゼミ長をさせてもらっています。
 
昨日は
「ビジネスの運命を左右する<値決め>の技術」
という講義。
 
一番印象に残ったのは
「安売りの本当の怖さ」
というところ。
 
ここでGoToトラベルの話が
例え話ででました。
 
ある高級旅館がコロナ禍で
大変な状況になっていた。
そこで政府がGoToトラベルをやった。
それにのり、その旅館は潤った。
今まで来ることがなかった層のお客さまが
来てくれた。
ここでこの高級旅館は息を吹き返した。
そこまではよかった・・・
が、コロナ禍が落ち着いた今、
この旅館は廃業の危機。
なぜか・・・
「今までの顧客が離れて戻ってこない」
から。
 
GoToトラベルで安く泊まれることは
いいことでしょう。
今まで使ってくれることのなかった客層の
お客さまにこの旅館のいいところを
見てもらうこともすばらしいこと。
 
でも、この高級旅館には当然だが
「なじみ客」がいた。
 
GoToトラベルで違う客層で賑わう旅館に
なじみ客は再度行こうと思うのか。
お客さま心理はここにある。
なじみ客が求めていたこの高級旅館の
良さはここでいったん
切れてしまったというもの。
 
家族でゆっくり、この高級旅館で
いいお湯につかりながら、
いいお食事を食べて、
いいサービスを受けて
一年で一番いい時間を過ごす。
そういうものを求めていたのに、
GoToトラベルの利用者でいっぱいの
旅館で、従業員は忙しく動き回り、
いいサービスをする余裕もなく、
従業員も客もピリピリする高級旅館になっている。
今までにはなかったクレームが多くなる。
 
そこにはなじみ客が求めていた高級旅館の姿はない。
 
表現としては適切ではないと思いますが
「おなじ客だと思われたくない」
そういう心理がなじみ客には働くそうです。
 
さらに、怖いのが従業員のモチベーションの低下。
高級旅館の売りの一つでもあるサービス。
これは従業員の心の余裕があって初めてできること。
GoToトラベルであふれかえる旅館で
従業員の心の余裕をキープすることは難しい事。
 
この状況になると、優秀でプライドの高い
従業員は離職が多くなるとのこと。

「なじみ客」

「従業員」
という一番大事な二つを失う経営者はつらい。
 
これが
「安売りの本当の怖さ」
 
 
安売りはいいように思います。
僕も同じものなら安い方がいい。
安く泊まれるのだったらGoToトラベルも
利用したい。
現にGoToトラベルを利用して
今までは手の届かかなかった
ホテルに泊まりに行ったことのある
宮城がこういうことを言うのもヘンですが・・・

GoToトラベルを利用する側の考えもあります。
 
 
でも、これが本当に良い流れなのか。
 
 
大きな目で見ると、
それは経済が成長しないというもの。
いいものを、適正な値段で販売して、
正当な利益を上げて、
従業員にいいお給料を渡す。
これが経済の循環。
 
値下げをすることで会社の利益が
おちるだけではなく、
一番大事にしないといけない
「なじみ客」

「従業員」
を失ってしまう。
 
安くてなにが悪い!と言われるかもしれませんが…
世の中を俯瞰して見たときに、
とても大事なことがここにはあるなと感じた
昨日のゼミでした。
 
今日はちょっと真面目に経済の話をさせていただきました(^^♪
 
 
今日もお付き合いいただきありがとうございます。
今日もがんばっていきましょう♪
木曜日だけど、金陽でした(^^
 
【沖縄の営業マン宮城の日々感じていることブログ】
(ブログ連続投稿496日目)2023.11.28
 
沖縄の生命保険セールスマン
 
(※あくまでも宮城の個人的な感想、意見です。あしからずm(__)m)

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