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「恩を売る」ことって大事だよねという話。ビジネスにおける人間関係構築が苦手な人が取るべき戦略。

パーソナルトレーナーや講師としてさまざまな事業に携わらせていただく過程で、僕はこでまでに500名以上のトレーナーを見てきました。その経験からわかるのは、トレーナー業という点でフリーランスとして成功する人・しない人には大きな違いがあるということです。

それは、ハッキリいうと人間関係構築力です。十分な収入を得られず廃業する人の大半は、人間関係を築くのがすごく苦手だなと感じます。今回は、ビジネスにおける人間関係構築の本質と、その具体的な方法についてお話ししようと思います。

ビジネスにおける人間関係構築の本質

フリーランスや個人事業主にとって、人間関係は単なる友人の数ではありません。ビジネスを成功させるための重要な資産なのです。多くの人が短期的な利益にとらわれがちですが、長期的な視点で人間関係を構築することが極めて重要です。

例えば、現在のコロナ禍での家賃交渉を考えてみましょう。テナントオーナーが店舗の社長から家賃の値下げ半額や無料の要請を受けたとします。短期的には損失に見えますが、長期的な視点で考えると、この危機的状況で柔軟に対応することで、将来的に大きなメリットを得られる可能性があります。

次の出店の際に優先的に物件を提供してもらえたり、自分が困った時に支援を受けられたりするかもしれません。

「恩を売る」という考え方

これはあくまで一例に過ぎませんが、人間関係を構築する上で、僕が重視しているのは「恩を売る」という考え方です。これは相手に一方的に与えるのではなく、将来的なメリットを見据えて行動することを意味します。

僕自身、さまざまなビジネスにおけるステークホルダーとの関係構築にこの考え方を活用しています。例えば、ある投資家が主催するイベントや食事会に頻繁に参加し、良い人材を紹介したり、近い席で積極的に会話をしたりするんです。

そこでの「恩」が巡り巡って、結果として、自分のジム立ち上げ時に資金を出してくれるといった話になることがあるわけです。打算的に聞こえると思いますが、自分から先に相手のために動くというGIVER的な行動を、僕は「恩を売る」ということだと思っています。

自分ができる「恩の売り方」を探る

実際に、恩を売るとはどんなアクションが当てはまるでしょうか。僕が実践したことのある方法をいくつか紹介したいと思います。

まず、セミナーや交流会への積極的な参加です。特に、自分が関係を築きたい相手が主催や講師を務めるイベントは重要です。私は以前、有名なセミナー講師と合同セミナーを開催したいと考え、その講師のセミナーに何度も参加しました。

その人が運営しているオンラインコミュニティへの参加も、大事なアクションでしょう。僕は一時期、20個以上のオンラインサロンに参加していたことがあります。

私はある一年だけで、人間関係構築のためだけに150万円ほど費やしました。それはやすぎじゃね……?と思う人もいますが、僕としては重要な投資だったと思っています。実際、今振り返ればこのとき得られた人脈がさまざまなビジネスチャンスを生みました。

とはいえ、「恩を売る」ということにおいて、金額の大小はあまり関係ないと思っています。たとえ月額1,000円だったとしても、相手にとっては自分のビジネスにお金を投じてくれたという大きな恩につながります。

こう言ってしまうと語弊がありますが、ビジネスにおける人間関係の構築は決して難しいものではありません。重要なのは、長期的な視点を持ち、相手にとってのメリットを考えながら行動することです。そして、自分の資金力に応じてできることから始めることです。1000円からでも始められる人間関係構築の機会を、ぜひ活用してみてください。

フリーランスとしての成功は、こうした地道な人間関係構築の積み重ねの上に成り立ちます。皆さんも、長期的な視点で人間関係を構築し、ビジネスの成功につなげていってください。

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