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第二回怪獣小説大賞 中間ピックアップ

 皆さん進捗いかがですか!!
 2022年も後少し。2023年が来てしまう。2023年ってもっと未来のイメージなかったっけ? ……なんてことを毎年言っている気がする──。

 レギュレーションに則して参加いただいた作品は現在計13作品。
 第一回の時よりもちょっぴりタイトなスケジュールにも関わらず、第一回の時以上に作品の集まる勢いがあり、ありがたいところです。
 作品の〆切は1月3日。三ヶ日の終わり、ということでやはりかなりスケジュール的にもハードですが、お正月を利用してもっと参加者がほしい。
 というわけで「怪獣小説ってどんなのだ?」と参加を渋っている人にも参考にしてもらえるような三作品をピックアップしました。


手乗り怪獣「みにた」と私

作者 辰井圭斗

 ある日を境に手乗り怪獣「みにた」と過ごすことになった「私」のお話。
 みにたが可愛い。
 みにたは不思議な存在で、みにたのことをSNSで話そうと思ってもその投稿や撮った写真は現実にはなかったことになってしまい、誰に相談することもできない。
 けれど、食パンをいじらしく食べるようなみにたほ愛らしさに、「私」は惹かれていく──。
 小さな怪獣と過ごしていくあたたかさ。そしてそこから先に起きる大騒動は、怪獣物としても一つの定番ですが、それをしっかりと描き込んでいます。みにたの「正体」も面白く、エントリー一作目としても素晴らしいものを読ませてもらいました。おススメ。


大怪獣日本列島現る。

作者 森本 有樹

 こういうので良い。
「怪獣小説とはいうけど、怪獣映画もそんなに見たことがないし……」という人にも読んでほしい作品。
 本当にくだらない。くだらないのですが、怪獣映画とは謂わばパルプフィクションでもある。くだらない、あり得ないと思えるようなことを本気で愛してこその怪獣マニアだと、僕はそう思うなあ(個人の見解です)。
 内容の話をしていませんが、お話としても4,000字弱とお時間を取らせませんので、一度お目通しの程をよろしくお願いします。その結果、面白いと笑うかくだらないと一蹴するかは、読者の判断次第であります。

その絶望を我と名付けよ

作者 登美川ステファニイ

 今回の第二回怪獣小説大賞の文字数レギュレーションは50,000字。その50,000字いっぱいを書いてくださった作品。
 こちらは前二作のように、まずは読んでみて、とは言えない重さではありますが、作中の言獣や怪謬というネーミングがキャッチーでありながら新しく、怪獣(特撮系)物らしいワンダーにも溢れていて是非とももっと多くの人に読んでほしい作品です。
 年始のお休みを利用して是非とも腰を据えていかがでしょう。


 ──というわけで、3作品中間ピックアップでした。
 12月中も主催者としてもっともっと盛り上がったところでしたが、第一回程に企画周知ができていなかったのは反省点。
 しかし! 〆切までの残り3日はお正月!
「こんな怪獣どうかな?」なんて軽い衝動でかまわない。レギュレーション最低文字数は2,000字と、第一回の時よりも敷居を低く設定していますので、書いてみようという衝動がありましたら是非とも本企画への参加を、ドシドシよろしくお願いします。

 作品の集まり具合によっては、〆切が過ぎてから大賞発表までにもう一度くらいピックアップするかもしれません。

 それでは皆様! 良いお年を! または、明けましておめでとう!


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