花屋の毎日
花屋に来るお客様は
誰かを思い
コロナ禍では自分を癒し
大切な人を喜ばせるために
寄り添うために
花を必要とします。
家庭の事情を話したり
親戚の話をしたり
好きな人の話をしたり
花には物語があるんです
今日の配達のお客様は3件
全てお悔やみのお花でした。
ひとつはアレンジメント
メッセージは
「お母様にお供えください」
お届けしたら少し微笑んで
ありがとうと。
もうひとつは花瓶用の花束
明日が法事のようでした。
すこしうつむいて独り言のように
「気を遣ってくれたんでしょうね
ハガキを出したから
明日の法事の花を買わなきゃと思ってたんです」と呟かれました。
「よかったですね」
と言ったら
笑顔でありがとうと。
もうひとつは葬儀社に
生花祭壇のお届け
葬儀中は多くの皆様が余裕がなく
慌ただしく過ごされます。
なるべく気配を消して並べ終える
時には「あ〜素敵」とか
その場で言ってもらえる事もありますが
それでもなるべく気配は消します。
色々な思いに花はある
そんな毎日の花の話
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