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彼氏はできなかったけれど、セフレはできましたってはなし。①

前の記事を見てもらえると分かるのだけれど、クリスマスの日、ずっと好きだった職場の後輩に失恋をした私は、見事に自暴自棄になっていた。

具体的には

・今までのダイエットをやめて、好きなものを食べた。だけど、ふと虚しくなって、急に食べなくなったり。食が乱れた。

・話を聞いてくれる友達がたくさんいたから、誘われるままに飲みにいった。とにかくお酒を飲んだ。

・SNSに我慢できなくなって、気持ちをつぶやいた。気持ちを吐露した。

こんな感じ。

根っからの真面目人間な私は、自暴自棄になると言ってもこれが精一杯。けれど、私のつぶやきに友人達はすぐに反応してくれて、飲みに連れ出してくれた。相手の男に対して怒ってくれる子もいた。みんな、みんな優しかった。

そんな時だった。

「先輩、かわいそう。日本酒おごってあげる。」

そうやって、彼が私のツイートに返信をしてきたのだ。

彼は私の1つ年下。大学で同じサークルだった後輩だ。サークルに所属していたときは、彼にも付き合っている人がいたし、そもそも部活にも所属をしていたので、サークルにあまり顔を出すことはなく、ほとんど接点はなかった。

だから、社会人になってから、一度も会うことはもちろんなく、唯一、彼がラーメンが好きだからSNS上で数回会話をしたことがある、そんな程度の関係だ。

最初は、私の話を面白がって聞きたいんだろうなとしか思わなかった。寧ろ、SNS上での会話で終わってしまうくらいの、軽い気持ちで返信をしてきたんだろうなと思ったので、私も適当に返した。

しかし、彼はダイレクトメッセージでラインのIDを送ってきた。そして、私もラインで返信をした。

これが、全ての始まりだったのだ。

彼はとても優しい人で、ラインでやりとりをしていると、「先輩の行きたいところに付き合いますよ」と言ってくれた。

私がイルミネーションを見たいと言うと快諾をしてくれた。そこで、昼から浅草で飲んで、夜にイルミネーションを見に行く約束をした。

失恋したての私にとって、なんでここまで優しくしてくれるのかが理解できず、何度も何度も考えた。

そして、いつの間にか彼のことを考える時間が増え、職場の人のことを考える時間は少なくなっていった。

彼はあっという間に、私の心の中に、するりと入っていったのだ。

そうして、私は彼に久しぶりに会うことになる。

去年の大晦日のことだった。

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