観察スケッチで愛用のカメラを描いた
プロダクトデザイナーの檜垣 万里子さん著書の「観察スケッチ」という本が発売されて即Amazonで購入しました。
そもそも観察スケッチとは自分の身の回りのモノを観察して描くスケッチのことです。分解したり、あらゆる視点から見て、観察してスケッチ。
スケッチを通してデザインの工夫や機能に向き合い、自分に吸収していきます。
著書の檜垣さんもTwitterに簡単に書き方を公開しているので参考になるかと思います。
でも本には観察からスケッチの魅力、スケッチの基本、素材と加工方法を含めた観察、実践観察スケッチ…等の魅力が本には詰められています。
立体感の捉え方や観察のコツ、プロダクトデザイナーの着眼点など、美大では教わるかもしれませんが、僕は知りませんでした。
工学部あがりの駆け出しのデザイナーの僕にとって教科書のように感じました。
愛用のカメラX100Fを観察スケッチ
ゴールデンウィークは信越トレイルへ行くつもりだったのですが吹雪で断念。暇を持て余した残りはクライミングをして、散歩して、家で観察スケッチをすることにしました。
まり子もよく使うFUJIFILM X100F。撮っても持ち出しても楽しいカメラです。
記念すべき初の観察スケッチはX100F君に決めた!(ポケモン風)
X100Fのデザインと技術を観察して紐解いていきます。
詳しくは僕のカメラ遍歴を読んでいただければわかるかと思います。
かなり長い記事なのですっ飛ばして読んでください。
今回はiPadを使ってスケッチしました。前回のnoteにもある通り最近はiPad Proを使ってを描いています。
でもこの時点では鉛筆か水彩画しか使ったことがありませんでした。紙にするスケッチも鉛筆かボールペンのみ。僕のスケッチの技術力は中学生の時点で止まっています。
というわけでiPadで描き慣れた鉛筆だけを使って描いてみました。
iPadはすぐに消せるし、やり直せるから最高。
1日目
初回はここまで描きました。
ラフに輪郭を描いて、別レイヤーで書き込んでいきます。
本を読んでコツを掴みながら描きましたが、レンズ部分や細部がまだのっぺりした感じです。
どう立体的に捉えるか別の人が描いたカメラの絵をググったりして研究しました。
2日目
本を読んだり、ググって色んな人のデザインスケッチの絵を見て描いてみました。
レンズは納得がいかないので、まるごと描き直しました。そして全体的に輪郭や細部、僕の気に入っているところや気がついたところを書き込みました。
こんな感じかな!と完成させてSNSにアップしてみました。
Twitterにアップしたら檜垣さんにも見ていただけて、しかも褒めていただけて嬉しかったです。
マーカー?塗りに挑戦してみた
アップしてからコピックみたいな、マーカーみたいな(よくわからない)を使って描き直してみました。コピック何それ?から脱却です。
iPadならレイヤーで分けて描くだけなので楽ちん。挑戦も失敗も怖くない。消しカスも出ないし、修正の繰り返しでボロボロにならないし。
アナログの良さもすごくわかるけど、デジタルキャンパスiPad最高!
でも塗りに関しては本当に何それ状態なのでこの動画を見て勉強しました。
こんなデザインがスラスラ描けたら楽しいんだろうな…練習あるのみですね。
このように印影をつけるのはレンダリングというらしいです。
3D CAD等と同じですね。
マーカーで塗るとすごくスタイリッシュなスケッチになりました。
この金属の質感とか描いていて楽しい。革のシボは省いちゃいました。
線を太くしたり、光を強調するとそれらしい雰囲気になりました。
あとレンズはコーティングの色を強調して、スケッチに色味を付け加えました。
観察スケッチしてみて
僕の集中力が続く限り観察スケッチをしてみました。
描いた時間は2日間、鉛筆だけで描いたものは約5時間。
マーカーで塗ったのは約1時間です。
これが長いのか早いかもわからないです。
スケッチにわからないことがあったらググっても出てくるし、YouTubeで見本もでてくるし本当に便利です。
初代FUJIFILM X100も持っているのでX100Fをスケッチして違いがかなりわかりました。
お気に入りの機種だけどはじめてこれだけ比較したかも。
左:X100F 右:初代X100
初代X100の方が丸っこくて柔らかいデザイン。
X100Fはシャープで陰影が減ってシンプルなデザインとなりました。測距用の小窓っぽい補助光のデザインも良いですね。
買いたてのときはX100Fの斜めになった軍艦部のデザインに違和感をもっていましたが今となってはお気に入りのポイントです。
操作感も4世代分の進化を感じます。
今後の課題としてはもっと塗りを上達させて、簡素に見やすい観察スケッチを描きたいです。
檜垣さんのスケッチはこんなにもキレイで繊細でわかりやすい。
このように分解されたスケッチを爆発図と呼ぶらしいです。この絵だけでかなりワクワクしますよね!
Switchが欲しくなりました。
ゼルダBotWやりたい。
最後に
製品が生まれる順序は企画アイデア→スケッチ→製品の流れ、観察スケッチは製品→観察スケッチの流れ。
流れは逆となり、この過程を通してデザインを紐解いていきました。
初代X100を持っているぶんわかったことも多かったです。
写真上達の近道は憧れのカメラマンの写真を見本にして自分のオリジナリティを追い求めることです。パクリは絶対に駄目。自分も相手も傷つけるだけです。
デザインも同じように憧れの製品をスケッチして洞察力を高めていきたいです。
本来なら毎日少しだけでも観察してスケッチをしてするのが理想です。継続できる自身はありませんが…メモ帳にも少しずつ書き溜めていきたいです。
写真撮る人もいつか挑戦してみてほしい観察スケッチでした。
次もカメラを描きたい。
読んでいただけるだけでも大変嬉しいです。もしご支援を頂いた場合は新たなチャレンジへ使わせて頂きます。