ミックスボイスはあり?なし?
こんにちは!ボイストレーナーのみやちゃんです!
今回はボイストレーナーを名乗る上では通らないといけないであろうミックスボイスについて語ろうかと思います…。
●ミックスボイスは存在するのか?
まず、ミックスボイスは存在します。
なぜなら、チェストボイスとヘッドボイスを混ぜた声や地声と裏声の境目の
声として定義されているからです。
ただ、ここがかなり厄介なところでその定義の仕方ってボイストレーナーによって全然違うんですよね。日本人もそうだし、英語の資料を見てもいろいろあーだこーだ言われています。
人によって違うので、最近はミックスボイスって言わないトレーナーさんも増えていて、自分も言わないです(笑)
あと、これは個人的な感想というか、こんなことを言ってしまうと怒られるでしょうが、ミックスボイスって言って歌っている人たちの歌って個性がない気がするんですよね。
みんな同じように発声をして、同じように歌の表現をして。
僕は皆さん個人個人の考え方や歌い方、声を尊重したいのでそういった意味でもミックスボイスという単語は極力使わないようにしています。
※ここから下はミックスボイスだけでなく、僕の音楽や発声に対する考え方です!興味のある人だけ読んでね!
●じゃあどうやって発声練習すんねん
フォーカスすべきは、地声や裏声を司る内咽頭筋、咽頭懸垂機構や母音の発音に大きく影響する外咽頭筋の機能をしっかり使えるようにするということです。
スポーツでいう筋トレやランニング、ストレッチをして身体機能を高めようという考え方と同じです。
ミックスボイスをやれというのは、基礎体力がついてないのにめちゃめちゃ重い重量で筋トレしてくださいみたいな。
しかも、この声しかダメ!みたいな感じなので自由もないですよね。
なので、僕の生徒さんには地味ですが、声を出す機能そのものを強化するような指導をメインでしています。
練習の仕方は僕のYoutubeやインスタにあげているのでぜひ(笑)
●僕はミックスボイスは無し
というわけで、結論としては僕はミックスボイスは無しです。
なぜなら自由ではないから。
高い声を出すだけじゃつまんなくね?ってことです(笑)
近年ボイストレーニングの技術が進歩してきているので、音程を安定して出すだけであればそこまで難しくないです。
さらに歌唱力があるアーティストや歌い手も増えて、聴く人たちも耳が肥えてきています。
そんな中でただ高音を出すだけ、何となくいい感じに歌うだけでは足りないレベルの時代になっていると感じています。
自分が伝えたいこと、表現したいことをしっかり自分で理解して、それを歌に乗せる。それをがむしゃらにやるのではなく、きちんと頭を使って。
僕らボイストレーナーも発声だけ見ればいい、歌い方だけ聞いてればいい、そんな時代は終わりを迎えて、生徒さんの喉、身体的特徴、メンタルに合わせた全体的な提案が必要になってきているのかなと思います。
ミックスボイスを押し付けるのではなく、その人だけのオリジナリティを追及しないと!
以上、僕のミックスボイスに対する考え方でした!
ちょっと思想ツヨツヨなところもありましたが、伝えたいことは音楽の楽しみはただ歌うだけ、ただ声を出すだけではないよーってことです(笑)
作り手、歌い手が表現したいことを感じる、自分が表現したいことを表現する、そういったところも楽しめるようになっていきましょう!!!