重めのクラブを振り続けた結果

 ウェッジを2本持って素振りをするウォーミングアップは一般的だが、アドレスからバックスイング無しでフォロースルーをする素振りをする人を見たことがない。というか、いろんな本でも見かけた記憶は無い。
 だから、全く意味が無いのかもしれないがこの素振りを10年続けている。

 つい最近まで、キャリーの変化はさほど無く何の意味も無いかもしれないと思いつつ続けていた。ところが、ヒップターンを意識してバックスイングを深くしたところアイアンのキャリーが1クラブ伸びることに。
 さらに、クラブのリリースを意識したところ、もう1クラブキャリーが伸びるという経験をすることに。

 ちなみに普段練習しているのはスタンダードロフトの8番アイアン。ミズノMP-62でダイナミックゴールドS200が刺さっている。
 どんなに頑張ってもレーザー距離測定器で130ヤード(レンジボール)。練習場の150看板辺りのキャリーだったものが、ヒップターンとクラブリリースのタイミングを意識することで165の看板(実測150ヤード)までキャリーが伸びることになったのにはビックリするほか無かった。
 空気が乾いていて身体の動かし方が上手くいったときにはさらに1クラブほどキャリーが伸びるが、それはあくまでも偶然のような出来事。

 ただ、そこまでキャリーが出るということは、それなりのヘッドスピードが出ているということなのだろうと推測している。
 ちなみに、54度のウェッジでライン出しをすると100ヤード程度のキャリーが出る。54度はバンカーでもアプローチで使うユーティリティなクラブとして考えているので、ラウンド時は最も寝ているクラブとなる。そのウェッジの守備範囲が100ヤードまで伸びたというのは有りがたい限り。

 それはともかく、ゴルフ練習場通いを始めて10年。
 アドレスからバックスイングせずに前足踵の踏み込みと後ろ足親指の蹴りを意識したフォロースルーだけの素振りを続けてきたことで加齢によるヘッドスピードの低下が抑えられている感じ。

 8番アイアンでのキャリーが150ヤードといっても、精度は低く左右に散る確率が高く、ライン出しでキャリーは140ヤード。それでも、140ヤードを8番アイアンで打てるというのは、かなりラウンド時の余裕に繋がるような気がしている。
 未だにダフリのミスを回避できないというのは如何ともしがたいが、ミスしてもそれなりのキャリーが期待できることは、とにかくメンタルでの余裕に通ずるところ。

 正直、短い時間での練習のためドライバーをほとんど放棄して8番アイアンと41インチ20度アイアンを振り続けてきたことで、ドライバーを振り切るというスイングは苦手。ちなみに、5番アイアンのキャリーはレンジボールでキャリー175ヤードになった。

 今後の練習は、ミスを減らしてシャンクやチーピン、ド・スライスを無くすことかな。

 それにしても、メーカー純正カーボンシャフトが刺さったロフト33度の7番アイアンで130の看板(実測120ヤード程)しかキャリーしなかったスイングが、なんとか並みの高さとキャリーが出るスイングになったのは、ダイナミックゴールドS200が刺さった8番アイアンを振り続けた結果かなぁと思っている。
 要するに、振り切れる範囲で重めのクラブを選ぶというのは、そういうことなのかなと。スイングが固まっているベテランであれば、どんな重さのクラブを使おうがそれなりに使えるスキルを身につけているのだろうが、スイングが出来上がっていない身としては、これからも重めのクラブを振り続けていくのだろうなと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?