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日野日出志 (蔵六の奇病)

ホラー漫画というジャンルに入れるのは、ちょっとどうかなー?と思う作品。
この本の中では「叙情怪奇シリーズ」という位置に置いてある。
確かにホラーというよりは、断然しっくりくる。

奇病に罹って、村八分にされた蔵六の話。

特に目新しいテーマではないが、作者がこの作品を
「自分のマンガ世界の原点である。」
と言っている通り、実に丁寧に描いている。(絵も話も)

人間って自分勝手で、集団になると恐ろしい。・・・と改めて思う。
こういう似たような話は、たぶんどの時代どの地域にでも起こり得ることなんだろう。
(勿論、カメに変身するってことではない。)
読んだあと、何だか遣る瀬無い気持ちになってくる・・・。

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