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秋本治 (花田留吉七転八倒 ―秋本治短編集―)

主人公である花田留吉は、誰もが恐れる強面怪力の極道なんだけど実は涙もろい人情家! 
感動すると周りの迷惑も考えずに突っ走り、必ず事件を巻き起こすというパターン。
一言でいうと<ドタバタ人情活劇!!>っていう感じでしょうか?
強面と人情家というギャップが面白いんでしょうね。
しかし・・・
現実世界では最近こういうタイプの男ってあまり見かけなくなってるんじゃないのかな?
ん?昔からこういうタイプはあまりいないって?
まあ、漫画のように極端なのはいないとは思うんですけどね、<人情家>なんて言葉が死語になりつつあろのではないかと危惧してるわけです。

イメージとして、自分が良い事をしようと思ったら周りの迷惑を考えずに突っ走る!なんていう若者は少ないような・・・。

何だか、最近の若者は一般的に<草食系>って感じで周りの目を気にしながら行動しているような気がするのです。
数年前<近頃の若者はトイレで食事をする>・・・などとTVで言ってまして、どうも学食などでひとりで食事をするのが苦痛だとか、
ひとりで食べているのを見られると友だちがいないんだと思われそうで嫌だ・・・とかいう理由でトイレで食べる学生がいるんだとか。。。
今でもやっぱりそういう学生が多いのかなあ?
う~~~ん???
まあ、食事は友だちと食べる方が美味しいのはわかるけどね、ひとりで食べてる姿を見られるのが嫌だからってトイレで食べるっていうのは・・・それでいいのか若者よ!

人の目を気にせずに行動して周りに迷惑をかけるのって良い事とは言えないけれど・・・
破天荒な若者っていうのがもう少し多くいてもいいんじゃないのかなあ?
少なくても食事ぐらいひとりでも平気で食べて欲しいのです。

何だか、無味無臭、人畜無害な若者だけが増えると世の中つまらなくなってくるような気がするのです。
とは言え、花田留吉みたいな若者が増えすぎても困るとは思いますけどね。
それに第三者なら面白がることも出来るけど身近に花田留吉のような人間がいると苦労しそうな気がする。


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