見出し画像

引越し業者の相見積もりで大失敗した話

近々、引っ越しをすることになりました。
これから引っ越しをする皆さんに、お伝えしたく、このエントリを書いています。

筆者は、引越し業者の相見積もりで大失敗しました。
あまりこういう体験談は書かれていないと思うので、そのお話を、書き記しておこうと思います。

ーーーーー

物件も決まり、手続きも終わり。
さあ、次は引っ越し業者の手配、です。

恥ずかしながら、引っ越し業者を使って引っ越すのが初めてだったので、いわゆる「イロハ」がわからない状態でスタートしました。

『引っ越し比較サイト』で出てくる金額が、大手引っ越し業者と格安引越し業者でかなり開きがあったので、
訪問見積もりをしてもらおうということで、2社依頼。

ただ、恐らくこの時点で既に"一般的なやり方"から逸脱していて、
普通は何社も見積もりを取って、最後に一番依頼したいところに見積もりに来てもらい、最安値で依頼する。

らしいです。

(…知るかそんなの)

ここから、自分の体験を赤裸々に綴ります。
同じ失敗をする人が減って欲しいです、心から。


まず、『引っ越し比較サイト』で定時された金額は

大手A社/B社→約90,000円
格安A社→約65,000円

でしたので、これはなんなんだ?ということになり、
「見積もりの結果、大手と格安でそこまで値段が変わらなかったら大手に、値段が開くようであれば格安にお願いしよう」という方針になりました。

そして、仕事もしている関係であまり時間は取れないこともあり、大手A社と格安A社に訪問見積もりしてもらうことに。

ある日の午前8時。大手A社が見積もりに。
そこで出された金額は、なんと147,000円

(サイトと6万円も違う…)

と気になった自分は、サイトで書かれていた値段がこれくらいだった、と伝えまして。すると

大手A社「比較サイトの値段は当てになりませんよ」

とのこと。
まぁそういうもんか〜、と思いながら
「ちょっと想定より高くて…」と伝えると、

大手A社「今日この後ってどこかの会社さん見積もり来られます?」

と、質問をしてきまして。
この時点で気付くわけです。
「あ、これはもう相見積もり前提の金額なんだ」と。

一応、何件かは予定してます、と伝えると

大手A社「132,000円までは値引きます。もしこの場で決めてくれたら110,000円まで下げます」

とのこと。

(心の声:出た〜、焦らせて判断を鈍らせるやつだ〜)

さすがに想定していた値段と乖離があったので、
急遽当日に見積もりに来てもらえそうな大手2社にTEL。
来てもらえるとのことで、相見積もりのスタート。

大手B社「132,000円ですね。ちなみに他の会社さんは?」

筆者「110,000円って言ってます」

大手B社「今ここで決めてくれたら100,000円でやります。電気工事も付けます。いま車に積んでる段ボール置いていくので、その分の人件費削れるんですよ」

(心の声:うわ〜また急かしてきたよ〜しかも段ボールまで置いていく、っていう手法もあるのか〜なんなんだよ〜)

結局、その場では答えを出さずに持ち帰ることにしました。ここで思うわけです。

「定価ってなんだ????」

大手同士だからあまり金額の差はないと思っていたのに、提示してくる定価がそもそも違うわけで、
これは「見積もりが何番手か」で変えてるんだろうな、と。
営業にいたことがない筆者にとっては、全く知らない世界でした。きっと営業テクニックがあるのだろうな。

そしてその後、大手C社が来ました。

ちなみに、予定時間を遅れて到着。


それまでの電話も、定刻になって初めて「30分ほど遅れます」と電話。

その後40分後に「あと10分で着きます」と電話。
そこから30分来ない、結局連絡のないまま1時間以上遅れて到着。

新人のOJT中で、トレーナーの人と2人で来ていたので
きっと慣れないなかで周っていたんだろうな〜っとその時は納得しました。(よく考えるとこの時点で良くない)

大手C社「132,000円ですね。これはあくまでも定価なのでここから割引が入ります。」

(心の声:どこも定価は13万円くらいなのか。で、ここから値引くということか。)

他の会社の見積もり価格を伝えると、

大手C社「他の会社さんもやっぱりそれくらいですよね、きっと横ばいだと思います。本日段ボールを置かせていただいて、こちらも特別価格(*)で99,000円です」

(*)新人のOJT中で、新人が契約取るために特別価格を設定してもらう、とのこと(後から考えると、多分この特別価格というのも嘘)

一応、3社の中では1番安かったので、少し不安は残るものの、大手C社にすることにしました。
申し込みをさせてもらい、大手C社は大量の段ボールを置いていきました。

その後、大手A社とB社に断りの連絡を入れると、

大手A社「それでしたら90,000円でやります」

大手B社「あと少し早く電話してくれたら、77,000円でやったんですけどね〜(チラッ)」

という反応が返ってきました。
大手B社については、「もし考えてくださるのであれば、上司に言いますけど〜?」みたいな語り口調や、訪問時の態度を含めてあまり信用もできずだったので、お断りをしました。

(今考えると、心を殺してここでお願いすればよかったと思う。結果高くなってしまったので同居者に本当に申し訳ない)

結局、条件が良かった大手A社にお願いをすることにしました。ちなみに、訪問見積もりの時の印象も、A社が1番よかったです。(値段は1番高かったけど)


さて、ここからが地獄です。
成約をしていた大手C社に断りの電話を入れます。
(日数的にキャンセルチャージは発生しない)

値段的にも90,000円っていうとまた交渉をされて面倒なので、77,000円のところにするという戦略でいくことにしました。

電話に出た、新人さんのトレーナーの人にそれを伝えると、

大手C社「77,000円ですか?それ絶対おかしいですよ。品質も絶対に担保できない、おかしいです。そちらにするんですね?そういう会社にお任せをするという考えをお持ちということですね?や〜おかしいな〜」

(心の声:え〜〜さっきまでの口調と全然違うじゃん〜〜)

大手C社「別にそういう引越しで後悔をしなければ良いですけど。同居者さまとご一緒に、そういった選択をされる、ということですね?」

(心の声:まるでヤ⚪︎ザじゃん、、、)

筆者「はぁ…まぁ色々と事情がありまして」

もうこの時点で会社への信頼はゼロだったので早く電話を切りたかったのですが

大手C社「あ、ちなみにお持ちした段ボールは、"お客さま負担"で返送をお願いしますね。」

と、置いてった段ボールについては、こちら側の解約なので負担せい、とのこと。

もう色々と納得いかないことだらけだけれども、
これ以上この人と話をするのも嫌だったので
「はい、承知しました」と告げて終話しました。

結果、返送しなきゃいけなくなった段ボールと、引越し業者を決める価値観を全否定をされた、という事実が残りました。

(段ボールについては、返送などについて事前に確認をしなかった自分も悪い、それはわかっております)

その後、電話口での対応がどうしても納得できなかったので、
問い合わせフォームから、ご担当の方の口調や言葉選びが不適切であったと感じたことに加えて、
しっかりキャンセルができているか、またこのような体験をしたが返送料などは変わらずこちら持ちかどうかを質問しました。

声も聞きたくなかったので「メールで返事を欲しい」と記載しました。

が、次の日。
同じ新人さんのトレーナーからしっかり電話がかかってきまして。

謝罪もなく、「返送料はお客さまでお願いしますね」と事務的に伝えてくるだけで、さらに

大手C社「やはりお気持ち変わらず、その引越し業者(自社より安いところ)にするんですね」

と、追い討ちをかけてきました。
どんだけ嫌味を言いたいんだ、この人は。
人の心を無くしてしまったんか、この人は。
この人に付いている新人さんが可哀想だぞ。

ここまでくると、会話する意味がないので
「それでは返送しますね、失礼します」と告げました。

大手C社「また機会があればよろしくお願いしますね」

と言い電話を切られたので、心の中で「もう絶対に頼まないよ…」と思いつつ、終話しました。

メールでの返答をお願いしたのにも関わらず、
文面で残らない電話(かつ携帯からだから本社履歴には残らなさそう)で対応するあたり、そういうことかと思いました。

結局、段ボールの返送代は6,000円くらい掛かりまして
「高い勉強代だと思おう…」と自分を納得させました。

さっさと縁を切りたく、即集荷を申し込み、返送。
憎悪のこもった段ボールを運んでくれたヤ⚪︎ト運輸さん、本当にありがとうございました。

しばらくは段ボールを見たくないです。

ーーーーー

と、いうお話(体験談)でした。

まず、引っ越し業者の見積もり文化をしっかりと勉強せずに挑んだ自分も悪いです。
段ボールの処理については、"暗黙のルール"があると思うので、それも仕方ないです。(悔しいけれど)

が、『過剰な営業』はまだしも『考えや選択を否定する物言い』をされるとは思いませんでした。

今回の件の前に引っ越し業者の口コミを見たとき
「⭐︎1」みたいな評価がたくさんあって、
え〜そんなことある?と思っていたのですが、

ぜんぜんありますね、これ。
こうやって「二度と使わないであろう会社」が出てくるのだろうなあ、と。

そして、このノートを書いている理由のひとつ。
単に否定をしたいわけではなくて、『これから引っ越しをする人』に同じ思いをしてほしくない、と思い。

「今返事してくれたら、〇〇円にします」
「上司に電話してみますね」
「特別にOKが出ましたんで」
「比較サイトの値段は間違ってます」

はそのまま信じてはなりません。
焦らずにじっくり考えてOKです。

それに、比較サイトの値段も「おおよそ合ってる」と思います。結局最終の提示金額はそこに近いものだったので。

そして、

「車の中に積んでる段ボール今置いていくので」

は、ぜっっっっったいに良くないです。
そうすることで、手間だよなと思わせて断りにくくするのが常套手段です。(恐らく)

(それでも嫌すぎて、課金して送り返した筆者)

訪問見積もりのあとに電話をしたら値下げしてくれることが殆どなので、その場で決めるメリットは本当にありません。
特に繁忙期でなければ尚更、です。

引っ越し会社はリピート率が高い、と言うけれど
それはもう、こういった相見積もりに疲れたり、
その過程で何かネガティブな体験をしたことで心が離れたりした結果なのでは、と思いました。

ほんと、顧客体験を無視した声掛けをする会社が名の知れたところでもあるのだと知れたと同時に、自分の仕事はそうならないようにしよう、と自戒しました。

そして、やはり『知識』を持ったうえで何事も取り組むべきだ、と勉強になりました。


最後に。

大手C社の新人さん、あなたは心を無くした営業さんにはならないでください。

そして自分よ、いつか、相見積もりを取らなくても
「良いよ、ここにしよう」と言えるくらい余裕のある人間になってください。うぅ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?