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フレイルに気づけば介護予防につながる

フレイルは健康な状態と介護が必要な状態の中間、心身が衰えてきた状態のことです。                             フレイルになると身体全体が弱くなります。
病気が治りにくく、筋力が落ちて足腰も弱っていきます。                     

最初からフレイユになるわけではありません。               ロコモ→サルコペニア→フレイユに進行していきます。          

フレイルから抜け出すことがたいせつです。        
予防する方法をご紹介します。

フレイルのサイクル

フレイルが悪化すると悪循環サイクルに入ります。

筋力が落ちる→動かない→外出が減る→お腹がすかない
→食べる量が減る→低栄養状態→体重が減る→筋力が衰える           

このサイクルが悪循環し始めるとフレイルに繋がります。

フレイルの評価基準は5つ     
・6か月間で2~3㎏以上体重減少がある
・直近2週間の間、疲労感がある
・日常生活上で軽い運動をしているか?また、定期的な運動をしているか?
・通常の歩行速度が1.0m/秒未満か?
・握力が低下しているか?男性26㎏未満・女性18㎏未満

3項目以上該当で「フレイル」
1~2項目該当は「プレフレイル」

ロコモ

「ロコモ」は「ロコモティブ」からきた言葉です。
状態は、移動機能(立ったり、歩いたりすること)が低下したり、衰えたりします。

「運動器症候群」ともいわれます。
歩く機能が低下すると、社会参加が難しくなり、将来は介護状態になる可能性が高くなります。

女性や肥満気味の方は、ロコモになる確率が高く注意が必要です。
症状は
・つまづく、滑る
・階段を手すりなしで昇れない
・15分程度が歩けない
・重いもの(2キロ程度)を持ち歩くのがつらい

サルコペニア

「サルコペニア」は、加齢や病気で筋力や筋肉量が低下して身体機能が落ちた状態のことです。
筋力が低下すると、骨折・転倒・寝たきりのリスクが高くなります。

サルコペニアは25~30歳頃から始まって進行します。
80歳以上では男性の3割、女性の半数がサルコペニアです。
原因は
・活動量の低下
・たんぱく質不足
・運動量の減少

サルコペニアの簡単な診断方法は、ふくらはぎの一番太いところを両手の親指と人差し指とで回します。
ふくらはぎの方が太いときはセーフ!
回した手に隙間ができるときは、サルコペニアの可能性が高くなります。

サルコペニアはフレイルの前段階です。
注意が必要です。
フレイルは身体的だけでなく、精神的にも機能が低下します。      

筋力を増やす医薬品はありません。
生活の中で治していきます。
食事は、肉、魚、乳製品、卵、大豆などたんぱく質を栄養バランス良く摂ってください。

筋肉が減ることで起こるので、筋力向上のためにトレーニングをして進行をおさえましょう。

かかとの上げ下ろしやスクワット、ウォーキングなど有酸素運動がおススメです。
筋肉量は何歳からでも増やすことが可能です。

サルコペニアの症状に気づくことが進行を遅らせることになります。

サルコペニアの症状
・転びやすくなる
・つまずくことが多くなる
・握力が低下する(手に力が入らない)
・少しの移動も疲れる
・手すりがないと階段を上がれない

まとめ

介護状態になることは、早い段階で気づけば、進行を遅らせることができます。
高齢になると外出の機会は減ってきます。
進んで交流できる場所に出かけることを心がけてください。

習い事を通じて同じ趣味の方たちと交流するのも良いですね。
また、デイサービスを利用すると、みんなでリハビリをするので続けることができます。

介護サービスは、早い段階から利用することで楽しめます。
まだまだ「介護」は必要じゃないと思わずに、サークルに参加する気持ちで!

「人生100年時代」介護にならないための、予防サービスを利用していつまでも元気でいましょう!