数値化・指標化で見える世界を作って住む。

今回は読んだ本の感想をベースに色々考えたことを展開できたらな…などと。

何を読んだ?何を考えた?

今回読んでみたのは「instagramでビジネスを変える最強の思考法」です。

内容はというと、instagramを使ったマーケティング、プロモーションの始め方と基本的なテクニックについて論じられています。基本的なことが分かりやすく丁寧に書かれていてとても読みやすいので、第一歩としては良いのではないかと思います。
率直にいうと、“最強かどうか?“または“思考法について書かれた本か?“と言う点において私は多少の疑問を感じました。(まぁ、タイトルはそういう文言で煽りがちですよね…)
それはさておき…私の中で印象に残ったのは次の3つです。
・アカウントの世界観を設定する
・投稿管理ツールとしてのTrello
・撮影で気をつけるべき基本的なこと

アカウントの世界観を設定する

まず一つ目は「ターゲットを設定」して「世界観をイメージ」して「インサイトの情報からフィードバックを行う」という主張です。

世界観については、それがinstagramの個性でもあるプロフィールページに着眼し「プロフィールページに並べられた画像に意識を向けるべき」という主張は個人のページにも適用したい考え方だなと私は感じました。
そして、プロアカウントに切り替えることで利用可能となるインサイトの情報から見えてくる傾向から世界観とそのニーズとのギャップを分析するという記述がとても興味深かったです。例えば…
・21時から24時の間がフィードページへの流入が最も多い時間帯だということ。
・フォロワーの居住時や年齢構成、流入のきっかけとなったトリガポイント。
・上記を踏まえた上で、本文中のハッシュタグの上限(30個)やプロフィールの文字数制限(150文字以内)を最大限に生かして世界観をどう作っていくか?
といったことなどです。

投稿管理ツールとしてのTrello

そして、投稿管理という点においてですが、Trelloというクラウドサービスを活用して管理を行うという記述は有益な情報と感じました。
Trelloはカンバン(Kanban)と言われるタスク管理ツールとして有名で、シンプルさと操作感の快適さでソフトウェア開発現場で使われているイメージですが、それをinstagramの投稿原稿管理に活用しようというアイデアです。

投稿したいネタをストックすることがたまにあるのですが、その文書と画像を一括でしたいなと常々思っていたので、これは素晴らしいアイデアだと思いました。

これであれば、ネットワーク環境だけあればデータが一括で共有できるため、例えば撮影と基本的なデータ入力をスマートフォンで行い、画像編集やテキスト入力はタブレットやPCで行うということも容易に可能です。
ただし(特に無料プランでは)添付ファイル容量に上限があるため、その点は注意が必要です。Dropboxなどクラウドストレージサービスを併用し、リンクを添付する方法も一つの手段だと思います。
試しに自分の手持ちのデータで試してみました。容量の制限がありますが、数枚の画像ファイルであればカードそのものに添付してしまう方がどんな内容だったかがひと目でわかりやすいのがいいですね。

撮影で気をつけるべき基本的なこと。

最後に、基本的な撮影時に気にすべきことです。
何度か投稿すると自分なりに試行錯誤するものですが、最初はこういうことを見過ごされがちかもしれません。最初から知っておくと途中から路線変更といったことにならず、とてもいいのでは?と思います。例えば…
・プロフィール画面で表示を考えた場合に、画像はスクエアを基本とすること(後で加工するのであればその限りではないものの、スマートフォンのカメラの画角では編集するにも限度があります)
・三分割法や水平構図を使う上で、カメラアプリのグリッドを活用すること。
・フィルタや加工については統一感を持たせること。
・人物を撮影する場合、串刺し/首切りに気を付けること。
など、意外に見過ごされがちなことですが、知ってると便利かな?と思います。

私のページにはinstalive/IGTVやストーリーズがなかったり、人気(ひとけ)がなかったりするのですが、この辺は今後も取り入れるかというと…難しいかもしれません(苦笑)
ただ、動きや人気がないにしても「投稿したよ」を通知するストーリーズを投稿の合間に差し込むというのはありなのかもしれない…とは感じました。

あるに越したことはないとは思いつつ「”いいね”をたくさんもらおう」とか「フォロワーを増やそう」ということに躍起に貼っているわけではないのですが、こうやって見えてくる世界を眺めてみることでまた違った考え方や試行錯誤ができ、新たな刺激や知見を得られるきっかけにはなるのではないかな?と感じました。

マーケティング・プロモーション・マネージメントを私生活に埋め込む。

この件に限らず、ビジネスに直結せずともプライベートな活動を数値化・指標化することで自分マーケティングや自分プロジェクトマネジメントなんていう楽しみ方もできるのではないかな?と私は考えています。
さすがに個人の投稿で「直接宣伝型投稿」「間接宣伝型投稿」「情報提供型投稿」を使い分ける必要があるか?というと、そういう機会はないかもしれません。
しかしフリーランスの方などはブランディングなど重要になることもありますから、個人レベルに落とし込む必要が絶対にないというわけではありません。

そう言った世界を自分なりに創造(想像?)してその世界に身を委ねたり、試行錯誤してみたりするのもまた楽しいと私は思っています。
数値化、指標化することで目標設定もしやすくなるのでゲーミフィケーションの要素も取り入れることができますね。
例えば最も身近なところではダイエットや運動でしょうか?体重や食事(カロリー)、ジョギングや自転車の走行距離、筋トレでこなしたメニューや時間など、そういった目標や成果についてですね。
漠然とした目標は立てるものの、その成果の過程について細かく考えたことはあまりないのではないでしょうか?
そういったものを細かく指標化することで、成果とチャレンジのフィードバックが得られやすくなり「このまま継続してみようか?それとも少し変えてみようか?」という振り返りや課題設定もしやすくなると思います。継続と言うのはその積み重ねではないかな?と考えています。

ついでに…(以下の本も参考になるかも?)

いずれも数年前に読んだ本になりますが…

パーソナルプロジェクトマネジメント 増補改訂版
引越しや飲み会、ダイエットなどをプロジェクトマネジメントのツールを使って個人のプロジェクトとしてマネジメントするような流れでプロジェクトマネジメント手法を解説しています。
使われている話題が身近で分かりやすく、無理がないためとても興味深く読めました。
よく上司が「飲み会はプロジェクトマネジメントだ」みたいな事を言って、若いメンバにおし…やらせる事はよくありますが「何がどうプロジェクト運営なのか?」という説明はあまりされていないままに押し付けている印象です。
この本はそういうことについてわかりやすく説明されています。
薄いのでお手軽に読めるのも嬉しい。

ゲームにすればうまくいく <ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク
ゲーミフィケーションの勉強会でお勧めされた本です。実例っぽい話をベースにゲーミフィケーションの概略や考え方がお手軽な形で学べます。
内容は若干古くなってしまいましたが「ゲーミフィケーションとはなんぞや?」という方の第一歩としては読みやすくて面白いのではないかと。
ゲーミフィケーションはマーケティングだけではなく、育成やチームマネージメントに活用されることも十分想定されるものなので、知識としては身につけておいて損はないと思います。


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