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中途採用された人の新職場での行動 アンチパターン

いろいろ訳あって40代前半で5社目の職場で働いている私ですが、複数回転職を経験していると、新しい職場でやってはいけないアンチパターンが徐々に明確になってきます。もちろん自分自身の失敗と反省から来ているものもありますし、自分以外で中途採用で職場に入ってこられた方の挙動を見ていて「あー…」と思ったものもあります。

網羅性もなければ粒度もまちまちですが、何かの参考になればと思い書き連ねてみます。あと、自分自身が今後こういう過ちを侵さないよう、備忘&チェックリストとしての意味も兼ねております。

大企業だと、転職ではなくて「異動」でも当てはまるかもしれませんね。事業部によってまるで文化が異なる、というのはよくあることなので。

「この会社は…」発言

いきなりしょうもないと思うかもしれませんが、中途で入ってきた人の「この会社は…」で始まるフレーズって、もともと居る人はけっこうイラッときます。「この会社は休憩時間が短いんですね」「この会社って営業会議の資料を事前配布しないんですね」「この会社は…」

いや、あんたも会社の一員なんだから、せめて「うちの会社は」「当社は」だろう、と。

中途採用者がお客さま扱いなのは最初の一瞬だけです。早々にその組織の一員として、当事者意識を持たなければいけません。

「前職ではこうだった」発言

いや、別にいいんですよ、前職の経験を活かして今の職場を良くしてくれるなら。ただ、「前職では XXX が当たり前だったのになんでうちはこうなんだ」的な発言を繰り返していると、じゃあ前の職場に帰れよ、なんで転職してきたんだ、って思われます。

中途採用者に求められるのは、前職や他の組織とのギャップを意識しつつ、そのギャップをどの程度まで埋めるべきなのか (そもそも埋めるべきじゃないかもしれない)、その具体的な方策は、を考えることです。

手を動かさない問題

これは特に大企業 → 中堅・中小企業への転職、特にそこそこ役職のある転職において顕著です。大企業では部下や外部パートナーに任せれば良かったようなタスクも、中堅・中小企業に来ると、けっこう自分が手を動かさないといけない、というのはよくあることです。

改革や改善の必要性をいくら周囲に訴えかけても特に反応がなく、「これだけ言っているのになぜ誰も動かないんんだ、なんなんだこの会社は…」と愕然とする。でも実際のところ周りは「なんだあのオッサン、評論ばっかりして何もしないでやんの」という評価だったりする。不幸ですね。

中途採用者は、時として地べたに降りていく必要があります。必要に応じて自分で手を動かして、まずは小さくても成果を出し、周囲に「こいつやるな」と思ってもらうことが重要です。

溶け込みすぎ問題

一方で、あっという間に新しい組織に溶け込んで、あたかも10年くらい勤めてきたかのように過ごす…というのも、考えものです。

外から来たからこそ気づく、他社や世間標準とのギャップは、中途採用者だけが感じられるものです。それをあっという間に忘れてしまって (もしくは感じることすらせず) 溶け込んでしまうのは勿体ない。中途採用者に求められているのは変革です。

おすすめ本

さて、ダラダラと書きましたが、実はこのへんのことはすでにまとまっている本があります(笑) 特にマネージャークラスで転職した方への必読書がこちらです。読み応えはありますが、転職前に、もしくは転職後あまり時間が経たないうちに読んでおくことをオススメいたします。