現代宮城風土記#19:大崎市と旧自治体


大崎市

宮城県北部に位置する自治体。2006年に古川市、松山町、三本木町、鹿島台町、岩出山町、鳴子町、田尻町の1市6町が合併して誕生した。東西に市域が長く、国際的に重要な湿地である化女沼や蕪栗沼、奥州三名湯の鳴子温泉、東北有数のリゾート地であるオニコウベスキー場などがある。

大崎市

古川市

1889年に稲葉村、大柿村、中里村、古川村が合併して古川町が成立し、1950年に古川市となり、周辺自治体を編入した。東北新幹線の駅があり、県北の中心地である。大崎市役所は旧・古川市域内にある。

古川市

岩出山町

1889年に発足し、1954年に西大崎村、一栗村、真山村と合併した。伊達政宗が仙台開府前に拠点とした場所で、藩政時代には岩出山伊達家がこの地を治め、仙台藩の藩校の1つ「有備館」が置かれていた。

岩出山町

松山町

1889年に周辺の5村で村制施行、1890年に町制施行した。藩政時代には「茂庭氏」が町内の「千石城(現・御本丸公園)」および「上田館(現・松山高校)」を拠点とした。日本酒の蔵元「一ノ蔵」の本社がある。

松山町

三本木町

藩政時代には奥州街道の宿場・三本木宿として栄えた。1889年に地域の12村が合併して三本木村が発足した。1895年に町営施行し、以後周辺にあったいくつかの自治体や地区を編入した。

三本木町

鹿島台町

1889年に木間塚村、船越村、平渡村、広長村、深谷村、大迫村が合併して鹿島台村が発足、1951年に町制施行。1910年から毎年春と秋に、東北最大級の互市が開催される。「エンドーチェーン」の創業地。

鹿島台町

田尻町

1889年に田尻村を中心に周辺9村が合併し、1902年に町制施行、1952年に大貫村、沼部村が合併した。町内に「加護坊山」や「蕪栗沼」がある。大阪府には現在も同じ名前の自治体がある。

田尻町

鳴子町

1889年に鳴子村、大口村、名生定村が合併して温泉村となり、1921年に鳴子町と川渡村に分離、1954年に鳴子町、川渡村、鬼首村が合併して鳴子町となった。鳴子、川渡、鬼首など数多くの温泉がある。

鳴子町

おわりに

大崎地域でさらに大きく合併する可能性があるらしい。

更新履歴

2023年11月22日:文章を作成。

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