現代宮城風土記#18:栗原市と旧自治体


栗原市

宮城県北部に位置する自治体。2005年に築館町、若柳町、栗駒町、高清水町、一迫町、瀬峰町、鶯沢町、金成町、志波姫町、花山村の栗原郡10町村が合併して誕生した。市内の栗駒山を含む栗駒山地が栗駒国定公園に指定。また登米市との間に伊豆沼・内沼がある。市役所は旧・築館町域にある。

栗原市

築館町

1889年に村制施行、1896年に町制施行、1954年に周辺の3村を合併した。奈良時代の史跡「伊治城跡」がある。藩政時代には奥州街道の宿場町として栄えた。栗原市役所は旧・築館町内にある。

築館町

若柳町

1889年に町制施行で発足し、1954年に周辺の3村と合併した。「東北自動車道」の若柳金成ICが立地。くりでんの廃線跡を利用した「くりでんミュージアム」がある。脚本家・映画監督「宮藤官九郎」の出身地。

若柳町

栗駒町

1955年に岩ヶ崎町、栗駒村、尾松村、鳥矢崎村、文字村、姫松村の一部が合併して発足した。町名は「栗駒山」にちなむ。お笑い芸人「狩野英孝」の実家でもある「櫻田山神社」がある。

栗駒町

高清水町

1902年に町制施行で高清水町になった。戦国時代に「高清水城」が築城され、江戸時代には城は仙台藩の要害の1つとなり、また奥州街道の宿場町として発展した。ちなみに日本酒「高清水」は秋田県の酒。

高清水町

一迫町

1889年に真坂村と柳目村が合併して一迫村が発足し、1923年に町制施行、1955年に金田村、長崎村、姫松村の一部が合併した。た縄文時代晩期から弥生時代中期の集落跡の「山王囲遺跡」がある。

一迫町

瀬峰町

読み方は『せみねちょう』。1889年に藤沢村と大里村が合併して藤里村が成立し、1951年に町制施行、町名変更で瀬峰町となった。「瀬峰場外離着陸場」では毎年「セミネ飛行場まつり」が開催される。

瀬峰町

鶯沢町

1889年に村制施行、1951年に町制施行で鶯沢町となり、2005年に周辺自治体と合併して「栗原市」となるまで他の自治体とは合併しなかった。かつて町内に鉛や亜鉛を産出する「細倉鉱山」があった。現在は鉱山跡が「細倉マインパーク」となっている。

鶯沢町

金成町

1889年に金成村が村制施行し、1955年に沢辺村、津久毛村、萩野村と合併して金成町が発足した。奥州街道の沢辺宿、金成宿、有壁宿があり「旧有壁宿」として国の史跡として指定されている。

金成町

志波姫町

かつて宮城県北部にあった自治体。1889年に姫郷村、白幡村、梅崎村が合併して志波姫村が誕生し、1965年に町制施行した。町名は「志波姫神社」に由来する。東北新幹線の「くりこま高原駅」が立地。2005年に周辺自治体と合併して「栗原市」となった。東北自動車道のPAに名前が残る。

志波姫町

花山村

かつて宮城県北部にあった自治体。明治時代の市町村制施行から村域は変わらなかった。村内にはかつて仙台藩の番所が置かれており「仙台藩花山村寒湯番所跡」として国の史跡に指定されている。毎年5月は「花山鉄砲まつり」が開催される。2005年に周辺自治体と合併して「栗原市」となった。

花山村

おわりに


更新履歴

2023年11月:文章を作成。

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