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オーストラリアでセミプロサッカー選手になった話#0

絵を描けない日が続いているので代わりに文章を書く。とにかく手を動かしたい。何を書こうと思ったが、まずは今年のオーストラリア滞在を振り返ってみる。
 
今年、僕はオーストラリアでセミプロサッカー選手になった。渡航から約1か月でチームが決まった。代理人の紹介で3チームに練習参加をした。1チーム目は実力的にダメで、2チーム目は契約のトラブルやチームの雰囲気が微妙で断った。3チーム目にすごく良いチームがあって、1回目の練習参加でオファーが来た。無事契約することが出来、シーズンも出場可能な試合は1試合を除いてすべて出場した。結果的にリーグ2位で昇格を決めた。日本でサッカーをしていた頃はほとんど試合に出られなかった僕が、異国の地で1年目にチームの昇格に貢献できた。それも、給料をもらいながら。日本では会費を払ってサッカーをしていたが、オーストラリアではお金をもらいながらサッカーをする。天然芝のグラウンドで自前のクラブハウスもある。
 
環境の良さは事前に聞いてはいたが、ここまで違うとは思わなかった。実力がないことは自負していたので、最悪1チームも契約できないまま帰国することもありえると思っていた。日本で実力がなくても、海外に行けばチャンスがある。自分のストロングポイントがその国の特徴にハマることがあるのだ。
 
1シーズン1昇格を目標に来年もオーストラリアに戻る。しかし、いくら調子が良くても、怪我をすれば無収入になることだって考えられる。身体が動く限りはサッカーを楽しみたい。真剣勝負の世界でどこまでいけるか自分を試したい。
 
僕は一応給料をもらってプレイしているものの、プロサッカー選手であると胸を張って言えるだけの実力や経歴はない。日本に戻れば、給料なんてもらえるわけがない。だから、あくまで僕はセミプロサッカー選手である。現にオーストラリアサッカー協会における僕の選手登録区分は「アマチュア」である。アマチュアだけど給料をもらっている不思議な状態である。やるならプロを目指したい。現状の自分にはやはりモヤモヤする。要するに、満足していない。サッカーに本気で打ち込むと決めた時の目標は「サッカーで給料をもらうこと」であったが、それが達成された今もなお満たされてはいない。心のどこかでしっくり来ていない。だから、また来年も全力でサッカーに打ち込む。応援して頂けたら、うれしいです。

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