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2月6日 生配信 GENKI INSTRUMENTS WAVE 【Flute with Modular】

⬆︎こちらのリンクで2月6日 20:00より配信します

電子音楽の身体性

フルートに加えて、電子音楽をやろうと思ったきっかけは、色々な即興のセッションで素晴らしい電子楽器奏者の方とご一緒する機会があり、自分のボキャブラリーをもっと増やしたいと思った事。でも、実際に自分でやってみるまで、電子楽器奏者達が何をやっているかさっぱり分からず、身体もほとんど動かさないので、本当に今演奏しているの!?とさえ思っていました。(今となっては本当にごめんなさいです)

私も電子楽器を取り入れてからは、最初の頃は"何だかお仕事の人みたい"とか、"見た目が面白くない(パフォーマンス性がない)"というコメントを頂く事もあって、これは単純に私の至らなさが原因なのですが、自分が過去に思っていた事とも繋がってくるので、”うん、うん、そうだね”と心の底から客観的に納得したものでした。

私の体感ですが、電子音楽の面白さって、実際に身体を響かせるアコースティック楽器と比べると、よりドライに自分の音楽を客観視できる所だと思います。ですので、そういうコメントを頂いた時も、全然嫌な気はせず、心の底から、確かに!と思ったのが新鮮な発見でした。

その話は置いておいて、実際に電子音楽をやってみると、皆簡単そうにやっていた事が、どれほど難しい事なのか痛感しました。理想の音を理想のタイミングで出す難しさ!可能性が広がった分、上手く出来ないフラストレーションも増大します。無我夢中で取り組む中、なんとかアコースティックの身体感覚を電子音楽に持ってこれないか、と思っていた時に教えていただいたのがモーションセンサーでした。

PCに繋ぐBluetoothのモーションセンサーを使用して、電子音を身体の動きに合わせてシンクロさせる事で、やっと感覚が掴めてきて、それが電子楽器に対して、自分の頭で考える事が出来るようになったきっかけでした。

モジュラーを取り入れてから、モジュラーで使えるWaveに出会い、今も私の表現の核の一つになっています。電子音楽をやるようになってから、身体を動かさずに演奏する人達への尊敬の念は高まる一方ですが、それはそれとして、今までやってきた事だったり、フルートの表現との他のモジュールの架け橋としてこのWAVEがある事で非常に助かっています。

WAVE RING

この指輪がコントローラーです。

・Tilt  (垂直)
・Pan (並行)
・Roll (手を裏返す)
・Vibrato (振動)
・Tap (打点)
・Click

6種類の動きでコントロールします。

WAVE FRONT

こちらがWAVEと接続するモジュールです。6つの動きに対応したCVを送り出す事が出来ます。WAVE FRONTを使って他のモジュールをリンクする事で、身体の動きに合わせて音楽を展開していく事ができます。

実際に使ってみた感想ですが、なんの分野でもそうですが、使いこなすには修練が必要だという事。例えば、こんな風に身体を動かしたら、音がこんな風に変化するようにしたいな、と思ったら、そうなるように設定をする必要があって、音が変化する範囲内の動きにするには、入念な設定と使い方を熟知する必要があると感じています。とは言ってもそんなに難しい事ではないと思うのですが。

WAVEを手に入れた時、面白すぎて、いろんな仲間に試してもらいました。ダンサー、ヨーガ講師、書道家につけてもらって、一緒に創作しながら、私の音を変化させる実験を行ったのですが、設定をちゃんとしないと、変化するポイントに入らなかったり、微妙な変化で終わったりするので、設定の重要性を知るきっかけになりました。

ただ、繋ぐだけでは、なかなか思い通りにならないというのは、逆に「身体を動かせば、音はこのように変化するだろう」というイメージが先にあるという事だと思うんです。それってすごく面白いですよね。

モーションセンサーの可能性、私の中ではまだまだ始まったばかりですが、最初の過程を皆様と共有できる事、本当に嬉しいです。

Genki Instruments Wave Short Demo

https://youtu.be/PONQV3p6yj4

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