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然し、それでも美しいものは美しい。



美しいものは不自由である故に美しいのかもしれない。

無という原初からなる創造は美しい。
「〜性」であるだけの純粋な自己同一性、

それであっても自身は、
果たしてどれだけのものに拘束されているのか。


ただ咲いている
あるがままの美しさ

自身が美しいとも思わず
美しいときにのみ、美しいと言われ

悶え(ているかのように)枯れはてていく姿
土に還れば忘れられる

その全てが美しい

然し、それでも美しいものは美しい。


きっと不自由である故に美しいのだ。
自分が自分である故に苦しみ悶え朽ちてゆく、

それでもまた上にのびて生きようとする、

その美しさである。


その苦しみは必要なのか要らないのか

もはや私にはわからない




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